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「ハーフセルフビルドのススメ」


セルフビルドで住いを造る
 理由は様々あると思います。
『お金がない』、『資金の節約』、『物作りが好き』、『思い通りに作ることができる』・・・etc.

 でも、欠点を数え上げたらきりがないとも思います。
『やり慣れない作業のぶっつけ本番でやり直しが利かない(直すには勇気がいる)』
『要領を得ないので時間(日数or年月)がかかる』
『怪我や事故の危険』
『資金繰り』
・・・etc.

セルフビルドでの家作りは、精神的・肉体的にたいへんだが、
苦労した分だけ満足感もいっぱい・・・だけど・・・
文言では言い表せないほどの大(難)仕事です。

そこで、ハーフセルフビルドのススメ

      我が家のハーフセルフビルド
引越し仕度等と同時進行で工期がなかったので、
大体の工事は信頼する建築士(協力設計事務所)の信頼する工務店に頼んだ。
基礎・大工・材木・給排水衛生設備・電気・木製建具・クロスといたところ。
板金(屋根外壁)とアルミサッシなどは自分が信頼でき、
且つどこよりも安い業者に直接頼んだ。
いわゆる分離発注を部分的に用いてローコスト化に。

セルフビルド箇所は、
玄関アプローチ(ゆくゆくは外構まで・・・)
玄関内部床
階段室壁&手摺
2階床張りを除く内部造作工事のほとんど全て・・・etc.

セルフビルドの理由
 ①前住地売却移転でのため十分な工期を確保できなかったため、
2階部分をほぼ未完のまま引越ししようと割り切った。
住みながら職人さんに毎日施工してもらうのはストレスの素なので、
合い間をみてはノンビリとセルフビルドをすることに・・・
好きな事でもあり・・・
 ②建築設計を生業にしているため、
図面に想い描くばかりでなく、
気が付いた斬新な仕様・工法(単にローコスト化)などの施工性の
実証実験のため。(出来もしない事を大工さんに頼めない・・・)
 ③前住地で使っていた建材・木材などの再利用(リユース)のため。
DIY用にストックしていた木材も結構あって、それらを加工しながら
活用している。
今時、木材を加工して造作をする大工さんは少ない。
大工さんより大工らしい造作工事をDIYしている。

 セルフビルドで家を建てたいと志す方は、
サラリーマンで決まって余暇がある方、自営業で余暇を捻出できる方、
DIYなどで多少腕におぼえのある方、・・・etc.
何れにせよ初めて家を造る方がほとんどと思います。

 しかし、本職の大工さんだって自分の家をたった1人で最初から最後まで造る人はまずいませんし、自分の家は人任せの大工さんもいるほどです。
素人さんのほとんどは、家どころか物置小屋さえ建てたことないでしょう。
使ったことのある電動工具の種類はほんの僅かでしょう。
足場を組んだことや、足場の上を歩いたこともないでしょう。
高いところは足がすくんで歩けないかもしれません。・・・etc.
無い無いづくしでなくとも、家を一軒建てることは精神的・肉体的(金銭的にも)たいへんなことです。

 何でもかんでも自分で造ろうだなんて考えは捨て、
得意なこと。
簡単なこと。
誰がやっても仕上がりに遜色の無い軽作業。(例:自然塗料塗布&ワックス掛け作業など
・・・etc.
などから始めてみては如何でしょうか?

 自分でやった分だけは確実にローコストになります。
そして、なにより間取りや仕様&設備を考えお金の工面をするだけでなく、
住まい造りに参加することで、
“住まいを買う” じゃなく、
“住まいを自分で造った”気分を味わい愛着の湧く住まいになると思います。
そして、多少のメンテナンスは自分で行える自信も湧けば、
長年住み継がれる住まいになることでしょう。

      ハーフセルフビルドの例

■I さんのお住まい 『杉パネルの家』
  http://tomsawyer.fc2web.com/Architecture_Sekkirei_Sugi_No_Ie.html
  杉板パネルの家 新築ドキュメント http://tomsawyer.fc2web.com/
 ・ 杉板パネルの寸法切り作業
 ・化粧柱・梁、壁・天井板(針葉樹構造用合板)のサンディングペーパーサンダ掛け作業と
  自然塗料の塗布作業
 ・無垢床板の自然塗料塗布&ワックス掛け作業

■ Yさんのお住まい http://tomsawyer.fc2web.com/Architecture_Sekkirei_Hachiman.html
 ・化粧梁、壁・天井板(針葉樹構造用合板)のサンディングペーパーサンダ掛け作業と
  自然塗料の塗布作業
 ・無垢床板の自然塗料塗布&ワックス掛け作業

■ Mさんのお住まい http://tomsawyer.fc2web.com/Architecture_Sekkirei_Soude.html
 ・無垢床板の自然塗料&ワックス掛け作業

■ Aさんの介護ルーム http://tomsawyer.fc2web.com/Architecture_Sekkirei_Handa.html
 ・壁板の自然塗料の塗布作業

 以上、特別な技能がなくともできる作業
塗料などの購入は原価渡しなので、プラスご自分の手間賃だけ

I さんご家族塗布作業

Yさん サンダ作業

Yさん ご家族の手形

Mさん 塗布作業

セルフビルドで心がけること
 事故や怪我をしないこと。
高所作業、足場の不安な作業、長い資材、重い資材、不慣れな電動工具・・・etc.
大怪我、生死にかかわることなので・・・
焦らず、無理をせず、不注意のないように・・・・・だから時間(手間)がかかる

 そのために整理・整頓・清掃は欠かさないよう心がける。
無理をせず、疲れたら休む・・・
ちょっとした心がけで、怪我や事故を防ぎ後悔しないですむ。


セルフビルドに必要なこと
 “体力”
セルフビルドには先ず体力を付けること。
長い物や重い資材を持ち運ばなければなりません。
ひ弱では体が持ちません。
腰でも痛めたら動けなくなります。(ちょっとやってしまいました。グスン)

      私事
ふだんデスクワークで体を動かさず、間食ばかりで太り気味だったが、
この夏は、汗をいっぱいかいた甲斐もあって10キロほどスリムになり、
体力もついて身軽に体を動かせるようになりました。


セルフビルドはのんびりと

 本職の大工さんは、お昼休みのほかに10時と3時に休憩をとります。
話しが弾んでしまうと、仕事しているより休憩のほうが・・・ということもありますが、
それも潤滑油で仕事がスムーズに捗るようです。

 一人でセルフビルドしていると、どうしても頑張ってしいます。
休憩は昼飯時だけとか、夜遅くまでやるとか、休日がないとか・・・
みんな厳禁。
一人でやっていると、なかなか捗ってみえないので焦ってしまう。
そして、ついつい頑張ってしまう。
過度に頑張りすぎず、無理をしない。
決まった時間や、きりになったところでや、疲れたら休みをとるように心がける。
本職じゃぁないのだから休まないとカラダがもたない。

  無理はいけません。
焦りも禁物です。
少しづつ確実に進めるのが肝要です。
無理や焦りは間違いをよび、間違いの連続が事故や怪我を引き起こします。
常に余裕を持ってのんびりとセルフビルドを楽しみましょう。
ただし油断は禁物。

      私事
 主に2階の内装が未完の新居に引越したのが梅雨前、
いくらなんでも夏休み中には、あらかた出来るんじゃないか?
とタカをくくっていたものの・・・
もう今年もあと1ヶ月となった今でもまだ続いている。

 とにかく、怪我や事故だけは起こさないようにと、
慎重にやっているからなのだけれども・・・
それでも、ひところ頑張りすぎて腰を痛め、
しばらくは歩くのもままならない状態になったりとか・・・
このSelfBuildとは関係ないのだけれども、
昨年電気丸鋸で指先を切り、完治に1ヶ月半を要したこと
などもペースを落としている要因となっている。

 ふだん大工さんの作業風景を目の当たりにしながら、
頭の中ではこれぐらい出来ると思ったことが、
いざやってみると、なかなか思い通りにはいかない。
“絵に描いた餅”とならないような図面を描かなければと
思い知らされている今日この頃です。



助っ人がいると心強い
 家を建てるのに1人というのは無謀です。
大工さんといえども最初から最後まで1人では建てられません。(不可能ではないと思うが)
一人で出来ることは限られ、時として危険を伴います。
例え内助の功を得られたとしても怪力の奥さんでない限り、
数人の男性助っ人がいると効率的で安全と思います。

 一人で大きなもの、重いものを持ったり動かしたりするのは難しく危険を伴うもので、
無理をして大怪我、大事故を起こしては、何のためにセルフビルドをしているのか?
ましてや第三者に迷惑をかけてしまっては取り返しがつきません。
ただ、大きい物や重量物でも、創意工夫とコツでなんとかなる場合もありますが・・・

      私事
 私の場合、けっこう一人でやれてしまっている。
応援をたのまなければ・・・というときは友人の大工に・・・とつもりでやっているのだが・・・
家を建てるといった大掛かりなことではなく、内部の造作工事なので、
どんなに大きく、重たく、長いものでも、一人でなんとかなっている。

 家族には、どうしても手が離せないときに、「あれ取って!」って感じの事ぐらいしか
頼まない。
下手に手を出されると、危なく、いちいち説明して教えているぐらいなら、
ちょっと頑張って自分でやったほうが早いと思ってしまう性格なので・・・



セルフビルドの資材管理
 どの程度のセルフビルドをするかによりますが、
住宅を1軒造るとなると相当量の木材や建材が必要になります。
購入時期や搬入時期の計画をどうするか、
保管場所を建物の内外とするか、風雨に曝してもよいものか暴雨対策が必要か?
仕事の順に、また仕事のし易いように保管をしなければならない。・・・etc.
素人でもあり、体育館のような資材倉庫もない環境で
いかに効率よく作業を進めるかは、こうした資材管理にもかかっています。

      私事
限りのある敷地や建物ゆえに、
さまざまな資材や道具をいろいろな所に置いたりしまっている関係で、
奥底にしまわれた材料が見つからず、新しい材料を買ってきたあとで見つかったり、
必要な道具が見つからず、
作業をするより道具を探してウロついている時間のほうが長かったり・・・・
と、そんなたわいのない事でなかなか捗っていない。



大工さんのお知恵拝借
 セルフビルドを志すには、少なからずのDIY経験があって自信があるからだと思いますが、
少々の知識や経験だけでは、毎日仕事をしている本職の大工さんの足元にも及びません。
そこは“餅は餅屋”
大工さんにいろいろと教えを請うと良いと思います。
気軽に質問できる知り合いの大工さんがいればいいのですが、
なければ近所で作業をしている大工さんを見物させてもらうだけでも、
いろいろとヒントになるというか勉強になると思います。

      私事
 建築の設計監理をしている仕事柄、
現場チェックに出向く現場でよく大工さんの仕事振りを拝見する。
そこで、同じものを造るにしても、そんな方法でも造れるのか?とか、
そのほうが上手く造れるな!とか、
そうやったほうが早くできるんだ!とか・・・etc.
日々関心することばかりです。


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