好きな音楽アルバム PartU



前回に引き続き、好きなアルバムがまだたくさんある模様なので、ここでまたそれらをいっきに紹介してみたいと思います。

☆ ベートーヴェン:『交響曲全集』ノリントン/ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ
古楽器の軽快な表現もさることながら、とにかくアップ・テンポが出色と思われるこのCD・・・十分満足してます。
とはいえ、軽快さの点で、千葉県松戸のホグウッドのライヴにはるかに及ばなかったりもしますが、そこで、まず真っ先に注目したかったのが、例の《運命》。もうこれさえ機嫌よくホグウッド並みに上手く鳴ってくれればあとはどうでもよかった、なんて全然そんなことはないのだけれど、第2楽章からの、いかにもマーチ風らしいその颯爽とした躍動感はほとんどノリントンならではだと言いたいし、古楽器演奏多々あるなかで、やはりどうあろうともノリントンこそが真のベートーヴェン改革者なのだと、そう僕は信じたいです。

☆ ベートーヴェン:《序曲集》レ―グナー/ベルリン放送管
僕自身、その中の最大の注目曲である《レオノーレ第3番》は、思い入れもそうとう強いもので、美專の頃、カセットデッキが故障のため、やむなくラジカセにエアチェック。カラヤン指揮の《交響曲第7番》とともに毎晩、踊り狂いながらもバカみたいに鳴らした曲であり、演奏です。
今となってはバカどころか、唯一かけがえのないとても重要なCDとなっているのだが、いつだったかテンシュテットの演奏でこの曲を聴いたとき、違和感だらけで全然バカみたいにはなれなかった記憶があり、それだけに、レ―グナーの棒は他の演奏をまったく寄せつけないくらい、今も変わらずバカみたいに踊り狂える演奏なのだなぁと、しみじみ感じました。

☆ ブラームス:《交響曲第3番》ザンデルリンク/ドレスデン国立歌劇場管
これは、名盤としてたいへん名高い交響曲全集の中の一枚ですが、この曲の第4楽章を、なんと、熱海のMOA美術館小ホールで聴いてしまったのがそもそも好きになったきっかけ! もー、とても感動的でした。
演奏者は果たして誰だったのか!?少しだけ気になるなか、少なくともこの名演奏で、しかも天井につるした「SB−X01」スピーカーでこの曲を聴くと、あの時のどこからともなく聴こえてくる凄まじくもさりげない響きの、ごくごく控え目なライヴサウンドがひしひし伝わってきて神妙な面持ちになります。

☆ ブルックナー:《交響曲第6番》クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管 
手もとにはほかにもインバル盤があって、思い入れはそれほど強くはないのだけれど、ブルックナーの交響曲の中でもとりわけ好きな曲に変わりはなく、元気のいい第1楽章はもとより、クレンペラーに聴く第2楽章の、ブルックナーにしては珍しく明るくなごやかで美しくもしんみりくる旋律がなんたってお気に入りです。

☆ マーラー:《交響曲第6番:悲劇的》ショルティ/シカゴ響
ひと頃はマーラーに夢中で、この楽曲もさまざまな演奏で聴いてきましたが、このショルティ盤でようやく理想のテンポにありつけた気がします。とにかく速いテンポが好みでしたから。
この曲のいちばんの聴きどころは、なんと言っても第一楽章の恐るべき「死の行進」にあると思います。すこぶる速いテンポが自慢のこのCDは、飛び抜け遅いバルビローリとはまるで正反対にあるもので、あまりに速いためせっかくの死の行進もこっけいに聴こえたりするんですが、聴き比べたらほんとうに月とスッポンポンで、曲のイメージが全然違っていて、つい不意打ち喰らってしまいます。しかも中古お買い得商品だったのでよけいに愛着募ります。

☆ ショパン:《ピアノ協奏曲第1番》アラウ(ピアノ)インバル/ロンドン・フィル
ピアノ協奏曲といったらやっぱショパンでしょう。ある時、ひどい苦境に陥って、たまたま流れてきたのがこの曲で思わず涙してしまったのを思い出します。第1楽章の旋律がまたたまらなくいい。アラウのピアノは実に楽しげでクセもなく、決して特徴のある演奏ではないのだけれど、この曲の場合、逆にそこが重要なわけで、いずれこの曲の名演奏であると確信します。

☆ ストラビンスキー:バレエ《春の祭典》ムーティ/フィラデルフィア管 
演奏者によってこれほど表情変わる楽曲もほかにないと思うのだが、このムーティにしても、ハルサイの本家本元といった感じで愛着を通り越し、響き過ぎがたたってあれほど憎らしかったレコードも、CDになってすっかりおとなしくなり、以前にもまして好感持てるようになりました。
ハルサイ聴くならもうこれしかない! と言いながらも、対極にあるらしいC・デイヴィス盤をつい引き合いに出したくなるのだが、聴き比べにもたいへん都合のいいCDなのは確かでこれまた非常におもしろく、近頃も、スッキリムーティに負けず劣らず、けっこういい調子でガチャガチャ聴いています。・・・アバドもいいけどね。 

☆ ジャン・ミッシェル・ジャール:『軌跡』
復刻盤CDを最近やっと入手しました。この懐かしくも奇妙な曲をなんとCDでしかも全曲聴けるなんて思いもしなかったから、とても感激です。しかし、部屋の明かりを消し、ほとんど嵐の夜にしか聴かない、中でも僕にとってたいへん珍しい曲だともいえます。嵐の中で聴くと、なんか知らないけど妙な気分になれるんです。

☆ 堀内孝雄:『ベストセレクション:テレビ主題歌集』
中でもいちばんの人気曲と思われる《愛しき日々》を含め、ほかにも巷で大流行した曲がワンサカ。アリス時代とはまたひと味もふた味も違って、年季の入ったベーやんの颯爽として哀愁帯びたボーカルが心にジーンと響きます。ちんぺいの《サライ》ももちろんいいけど、やっぱ僕はべーやん、かなぁ。

☆ 八神純子:『ベストコレクション』
まさしく「♪紫に煙る夜明け」なのでしょうか、大空にそびえ立つパープルタウンらしき光景のジャケット絵柄が非常に印象的なこのCD・・・特にファンではないのだけれど、ベスト盤がさまざま出回っている中、これに決めて本当に良かったです。まだまだあどけない頃の曲ももれなく聴けるし、《さよならの言葉》なんかを聴くと、僕がクラシックに凝る前の、まだオーディオに無我夢中で、雑音まじりの細々とした音質でテープ聴いていたあの頃のことが懐かしく思い出されます。

☆ 宇宙戦艦ヤマト:『交響組曲』(カセットテープ)
「さらば・・・」もいいけど、度々取り出して聴くのはむしろこちらのほうで、内容はともかく、楽曲が実に素晴らしいですね! 僕はこれを聴くたび、銀河系宇宙とか、映画を見に行ったときの思い出とかがまざまざと蘇ってきて元気をくれます。

☆ DFアロー:『旧型客車』
懐かしい車内のレールのガタゴト音がたくさん聴けます。列車に乗っている気分がかなりリアルに再現され、はじめて鳴らした時には、それはもー、嬉しくて、懐かしくて、嬉しくて、懐かしくて、さすがに狂喜の沙汰でした。
店ではおそらく絶対買えないこの貴重なCDは、わりと大切なCDだからして一部PCにも保存したりしてます。食べ物じゃないので当然腐りはしないだろうけど、列車の音CDは全部ひとまとめにして元食器棚の下段の奥のほうに大切にしまい込んでいます。

☆ ホット・バター:《ポップ・コーン》(ドーナツ盤)
たしか70年代前半の頃でした。あるラジオ番組のテーマ曲として流れていたのをほんの少しエアチェックしただけの、欧米でもホット・バターが大爆発起こしたとのうわさのこの曲・・・ある時期まで、僕はずっとポップ・コーン演奏のホット・バター曲だとばかり思い込んでおりましたが、ポップ・コーンが曲名だったとは、レコード買うまでちょっと気づきませんでした。考えてみりゃホット・バターが爆発するわけないから。しかし、まだまだレコード全盛のとき、これを中古で見つけたときには偉く狂喜しましたからね〜。全曲聴けて本当に嬉しかったです。それだけにやっぱめちゃめちゃ流行ってたんでしょうね。

☆ レイフ・ギャレット:《ダンスに夢中》(ドーナツ盤)
これまたアルバムではないけれど、ナビスコのCMでもお馴染みだったこの曲・・・学校の帰りがてら、例によってあこがれの協働社デパートに立ち寄り、レコード売場でけんめいに《ダンスに夢中》のレコードを探していると、 
「♪I was made for dancin・・・」と、静寂から一転!
その時、運良くというか、ちょうどよくレコードかかったのが、なんとこの曲なのでした。僕は、なんてカッコいいサウンドだろうと感心しながら、嬉しいやら、驚くやら、戸惑うやらで、そんな中、全然レコードが見つからなくてすごい焦ったんですが、バス待ち時間を気にしながらも、結局、どうにかめでたく買って帰れたのでした。
今でこそ協働社そっくりの音で聴けますが、あの当時は、とにかくレコード買ってきたのはいいけれど、協働社のと比べると、別にわるい音ではないんだけど、低音が出ているわりにはなんかカン高くて締まりがなくどうにも不満で、《ダンスに夢中》のレコードに僕はただただ夢中なのでした。・・・しかし、何度繰り返し聴いたことか!? なかなかカッコいい音が出せなくて本当に困り果てたものです。
とにもかくにも聴きたかった曲で、しかも協働社でかかっていた曲だけあって、おまけに協働社製のビニール袋で、ドーナツ盤でありながらも僕にとってかなり特別のレコードだといえそうです。





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