安東一輪車クラブ

キラキラしたスパンコールのついた衣装をまとい、一輪車をさっそうと乗り回す。そんな少女たちに出会えるのが安東一輪車クラブB.S.P.。世界的な大会で優勝経験のあるスター選手を擁するクラブです。クラブは、もともと静岡市安東児童館で行われていた一輪車クラブに参加していた子どもたちの保護者が、さらなるステップアップをめざして、今年四月に立ち上げたものです。現在、会員数四五名(女四一名、男一一名)。幼稚園児から大人までが練習に励んでいます。
クラブで最も期待されている選手がキャプテンの大洋智穂子さん(高校一年)と副キャプテンの大洋和香子さん(中学二年)の姉妹です。一昨年、北京で行われた第十回国際一輪車競技大会で、智穂子さんはタイヤ乗りで優勝、和香子さんはジュニアエキスパートの部で総合優勝、昨年秋、東京で行われた全国大会では総合優勝をしました。
智穂子さん、和香子さんが一輪車に初めて乗ったのは三歳のとき。一四インチの輪から始めました。以来、一輪車好きの六人家族の輪の中でめきめきと腕をあげていきました。
部活との両立で悩み、途中で辞めていく子どもも多い中「できるまであきらめない」というのは和香子さん。「路上での一輪車パフォーマンスが楽しい。もっと一輪車のよさをみんなに知ってほしい」という智穂子さん。二人は今六月十五日の県大会をめざして猛練習中です。姉妹でも練習に甘えは持ち込めません。ペアで力を合わせても、シングルではライバル同士です。演技の指導は母親の大洋有子さん。家では優しいお母さんも、体育館では厳しい指導者です。
競技の指導には鈴木俊之コーチがあたります。スピードを競う競技には百m、リレー、マラソンなどがあり、男子はこちらを選ぶ傾向があります。
音楽に合わせて表現する演技はやはり女子に人気。衣装はお母さんたちの手作りです。「東京から転勤してきてお友達につられて入ったけれど、今はおもしろくて」という小学生も。転勤族の多い安東小学校の学区なので、スポーツを通じての友達作りの機会にもなっています。グループでの演技は小学生も参加できるので発表会ではみんなドキドキもの。演技は型を覚えるだけでなく、自分で構成を考えていくので体力、技術以外にも豊かな感性、表現力が必要とされます。オリンピックや国体の種目になっていないのが残念ですが、いつか一輪車に乗って世界の檜舞台で拍手を浴びる日を夢見て練習に励んでいます。
演技の練習日は月曜日と土曜日。競技の練習は日曜日。静岡市内の市立体育館、小学校の体育館、安倍川の河川敷などで開催されます。クラブの会費は年額二千四百円。会場費などの実費はその都度徴収されます。
見学してみたい方、入会希望者は大洋さんまで(TEL054−247−1571)。
(空いろ屋 豊田久留巳)