「煙草です。あの美男子たちは、酒に酔っているようにも見えなかったが、煙草だけはたいてい吸っていましたね。煙草だって、安かないんだろう。煙草を買うお金があったら、莚一枚でも、下駄一足でも買えるんじゃないかしら。コンクリイトの上にじかに寝て、はだしで、そうして煙草をふかしている。人間は、いや、いまの人間は、どん底に落ちても、丸裸になっても、煙草を吸わなければならぬように出来ているのだろうね。ひとごとじゃない。どうも、僕にもそんな気持が思い当らぬこともない。」
太宰治『美男子と煙草』より

煙草は恐ろしい。何が恐ろしいって、いくら腹が減っていて食料を買うお金すら
持ち合わせていなくとも、煙草を吸うことだけは我慢できず、
人に小銭を借りてでも吸うし、また地面に落ちた他人の吸い殻でさえも手を出してしまう。

煙草が体に悪いこと、周囲の人々への健康面での悪影響はそこら中で
語られているから、わざわざ言うことはしない。だいたい喫煙者なんてそんなことは
覚悟の上で吸っているものだ。体を壊してからやっと禁煙を始める人もいるが、
それではすでに遅い。煙草の害は数十年の積み重ねで発現するものだから。
喫煙は怠惰な自殺だ、とも言われる。

だいたい喫煙者はマナーが悪い。
そこら中で吸う、そこら中に捨てる。たまに灰皿探してる偉いやつもいるが、
火をつけた煙草を上に向けてウロウロする様子はなんともほほえましい。
まあ、灰皿の携帯は義務づけにしたほうがいいのではないか。

以前、前を走っていた車が吸い殻をポイ捨てしたとき、たまたま対向車線に
パトカーがいらっしゃって、「煙草は灰皿で処理しなさい!」って
スピーカーで注意されてる現場に遭遇したことがある。見てるこっちが恥ずかしい。

ともかく、たばこを吸うならば、
他人に副流煙を浴びせかけない。
吸い殻は灰皿で消して消火を確認。
たばこが原因の医療費は自前で。
火事を出さない。
未成年が吸ってたら止める。
以上のことを守るのが、大人の喫煙マナーってものだろう。
他人に迷惑をかけない。それは人間の基本だから。

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