では「クスリ」のほうの「ドラッグ」のお話。
違法なドラッグと言えば、シンナーに覚醒剤、ヘロインにコカインに大麻といろいろ
ありますが、そういう話はインターネット上で探してくださいね。ぼくは知らないので。
そういえば昔は合法だったフロンガスもいまでは違法になってしまいました。
麻薬取締法ではなく、国際条約かなんかで違法という話ですが。
まあドラッグとして使う人はあんまりいないですね。ていうか知らないね。
冷蔵庫の冷媒やエアーガンに使われていたフロンガス(フロン12)を吸うと、
電気が走ったように体がビリビリしびれて面白いんですね。
現在主流のフロン134aは吸ったこと無いんでわかりませんが。
とはいえ、合法的に手に入る精神的作用を持ったドラッグにもいろいろございます。
薬局や病院でもらえるもの、その辺で自生してるもの、身近な材料から作れるもの。
あとタバコや酒も立派なドラッグですね。精神的な効果があるという点では、音楽も
ギャンブルも異性も立派なドラッグ。どれも依存性が強いので、中毒には気を付けましょう。
まずは薬局で手に入るものの定番といえば、ブロン。前回のコラムの続き。
大人用ブロンを一回に4本イッキ飲みすると、フラフラと酩酊感が訪れます。
これは咳止めの薬効を持つ塩酸ジヒドロコデインの、もう一つの効果を味わうものです。
もともと神経に作用して咳の発作を抑えるものなので、たくさん摂取すれば前後不覚に
陥る、いわゆるダウナー系のドラッグなわけです。しかし中毒になりやすい。
それに副作用、というかほかの成分もいろいろ入ってる上にたくさん飲みゃあ当然ですが、
相当の吐き気やだるさで肝心の酩酊感も薄まってあんまりよろしくない。
ブロン中毒者はニコチン中毒者と同じく、心身にもたらす効能よりもはるかに大きい
副作用を抱えなければならないわけです。
最近では薬剤師さんもそれを知っててあんまり売ってくれないとか。
そして、文頭のように違法となっているクスリも、場合によっては病院で処方してくれます。
うちの親は以前「今夜がヤマだ」って言われるくらい病気の症状が重くなって
耐え難い激痛にさいなまれたことがあるのですが、
モルヒネを投与されたら途端に痛みがスーッと抜けて気持ちよくなったそうです。
そんなハードなドラッグの経験がないぼくには、ちょっとうらやましい話。
しかしその前後で「周りが真っ暗なんだけど、輝く花畑があって川が流れていて、
うしろから家族の呼ぶ声がしたので歩いていったら目が覚めた」ということなので、
とても恐ろしい。
ま、今はすぐれた鎮痛剤があるのでモルヒネは使わないみたいですね。
やはり病院で手に入りやすいドラッグっていうと睡眠薬でしょうか。
以前、精神科に通ってたときに、「仕事をする気が起きなくて夜寝付けないし、
夜中に目が覚めるし、朝は起きられない。食欲もない。」と医者に訴えたところ、
「持続性のある睡眠薬」と、「アメリカで大流行して、日本でも認可されたばかりの
いやなことを忘れられて副作用もないクスリ」と、
「抑鬱症を緩和して、食欲がわくけど副作用で嘔吐感も出るクスリ」をもらいました。
大病院の精神科はまずクスリ。それでだめならカウンセリング、という感じがします。
もっとも、最近の精神科医は睡眠薬で遊ぶやつを警戒して、
ウソついてクスリをもらおうとしてもなかなかくれなかったりするようです。
手軽に手に入れたい人は、少しの演技力を持って心療内科に行くといいみたいですよ。
で、睡眠薬にも種類があって、有名な「ハルシオン」は主に寝付きを良くする効果が強い。
そういうのをウルトラショートタイプとか、睡眠導入剤とかいうらしいです。
ぼくがもらったのはロングタイプ。睡眠の持続に重きを置いている睡眠薬です。
ほかにウルトラロングていうのもあって、なんか生理用品みたいですね。
くわしい効能とかの説明は薬剤師におまかせするとして、睡眠薬は怖いです。
クスリ飲んで素直に寝ればいいんですけど、いっぺん眠らなかったときがあって、それで
どうなるかというと、自分のやったことを全く覚えていない。これを逆行性健忘といいます。
ロングタイプのものほど健忘が出やすいようです。
ぼくの場合は、パソコンの前に座っていて、恩師や先輩にメール出したり、
友達と電話で話したりしてたそうです。って、伝聞体で書いてしまうくらい覚えてない。
朝、目が覚めてメールソフトの送信簿を見るとなんか痕跡が残ってて「あれ?」とか
気づいたりして。メールの内容は「お元気でしょうか?」みたいなすごく平凡な
内容だったので助かりましたけど。
電話相手の友達に様子を聞いたら「何度も同じコトしゃべってたよ」って
言われました。しゃべったことすらその都度忘れてたんでしょう。いけませんねえ。
まあその時を除いては、グッスリと眠れて、シャキッと目が覚める。
非常にいいクスリだと思いました。
さて、身近な材料から作れるドラッグというのも結構あります。
例えばバナナ。バナナの内側の筋をはがして陰干しにします。それをキセルやパイプに詰めて
火を付けて吸うと、ちょっとボーっとした感じがします。バナナの皮には、とある向精神薬と
似た組成の物質が微量に含まれているので、多少は効果があるわけです。
バナナの焦げた甘い薫りがして、たばこよりよっぽどリラックスできるかもしれませんね。
もう一つはレタスの芯。普段捨ててしまいがちですが(当たり前)、この芯を包丁で刻んで、
オーブンでじっくり焼くと、白い粉を吹いてきます。その粉をかき集めて、バナナ皮のように
火を付けて吸います。海外の喫煙具ショップでは「レタス・オピウム」(レタスのアヘン)
として売られている場合もあるそうです。
あとは自生のものですけど、下手にまねすると、多分ロクでもない目に遭うと
思うのでくわしくは書きません。
まあ、ガマガエルとかチョウセンアサガオとかね。昔は麻酔薬に用いたそうです。
死人も出ましたが、手術できる機会が増えるというメリットも生まれました。
やっぱり使い方しだいで毒にも薬にも。