はじめに
この報告書は、当時の資料を元に作成されています。
当報告書に記載抜けや誤記がある場合があります。
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スペ







AE111 レビン HISTORY 


AE111 LEVIN HISTORY
年月 内容
平成7年5月



平成7年5月カローラレビンはAE101型からFMC(フルモデルチェンジ)された。
基本シャーシは先代AE101からのキャリーオーバーである。
発売当初「−70kg(車両重量)」の減量をキャッチコピーに販売された。
しかし減量分:70kgの内訳は、
■エアロパーツのオプション化
■エアコンの廉価版導入
等に頼る面もある。
しかし、減量しただけあって走りのポテンシャルは確実に向上した。

XZには、当時貴重だったSRS(Suppliemental Restraint System)運転席エアバックを標準装備した。
AE111になって伝統の4A-GZEスーパーチャージャーエンジンが姿を消した。
メーカーはNA(自然吸気エンジン)で勝負して行きたいと言う。
開発がバブル崩壊後だったためAE111はAE101より格段にコストダウンを重視してしまった。
この頃の新型車は、いかにコストを下げるかが最重要課題であった。
同時にデビューしたAE110カローラはコストダウンした影響のためか販売で大変苦しんだ。

前期型レビンのイメージカラーはシルバーである。
このシルバーは、正式名称を「シルバーパールメタリック<1A7>」と言いパールが掛かっていた。


シルバーパールメタリック

平成7年12月 発売開始から半年後、販売台数減少のため、販売の梃入れを目的にFZへ特別仕様車を設定。
「FZ LIMITED」である。
特別仕様の内容は
●運転席SRSエアバッグ&専用ウレタン・4本ステアリングホイール
●LEDスリットビームストップランプ付リヤスポイラー
●UVカットドアガラス(運転席・助手席)
●専用ステッカー(サイド&リヤ)
●運転席サンバイザー(チケットホルダー付)バニティミラー付
●特別外板色:ライトマリンブルーマイカメタリック<8K1>
ターゲットを女性に絞った内容である。
特別外板色のほかに、ホワイト、シルバー、ダークブルーが設定された。
新車価格は5MTで125.7万円、エアコンはOP(オプション)扱いである。


ライトマリンブルーマイカメタリック

平成8年5月 発売後1年目恒例の小改良を行なう。
内容は、
■シルバーパールメタッリクをシルバーメタリック<199>に変更
■全車に運転席エアバックを標準化
■シート表皮変更
■BZ系のメーターをオレンジ化
■車体色の「ミディアムグリーンマイカメタリック」を廃止、「ライトターコイズマイカメタリック」の追加
■BZ系のリアデカールをオレンジ化
■全車にABS(アンチロックブレーキシステム)の標準化
を行なった。


ライトターコイズマイカメタリック

平成8年12月 小改良を再び行う。
内容は、
■今まで設定すらなかった助手席エアバックをオプション設定として追加
■車体色の「ライトターコイズマイカメタリック」を廃止


両席エアバッグシステム

この時、XZとFZに特別仕様車が設定される、仕様名はLimited。
XZ Limited(FZ Limited)特別仕様内容
●デュアルエアバッグシステム
●LEDスリットビームストップランプ付リヤスポイラー
●間欠リヤワイパー
●専用シート、ドアトリム表皮
●Limited専用ステッカー(サイド&リヤ)
●電動格納式リモコンカラードドアミラー
●ワイヤレスドアロックリモートコントロール(赤外線式)
●特別外板色:ライトグリーンメタリックオパール<6P7>
特別外板色のほかに、ホワイト、シルバー、ブラック、ワインレッドが設定された。

しかし、幾度かの小改良・特別仕様の追加でも販売実績は上がらなかった。
若者のスポーツカー離れが急速に起こったからだ。
この事態を打破すべくMCでの変更点に力が入れられた、その結論は翌年4月に判明する。
平成9年4月


BZ-R

レビンはMC(マイナーチェンジ)を行う。
これ以降の型は後期と呼ばれる。
外観ではフロント・リアの意匠変更
(Fバンパー・グリル・フォグ・ライト・サイドマッドガード・Rテール・AW・ホイールキャップ等)
中身の変更が今回のMCで一番大きなポイントである。
1600ccクラスに国内初となる6MTが搭載された。
このミッションは国内初の自社設計である。
Rギヤは1速の左に置かれる。
6MTは4A-GE搭載車だけの設定となる。
オプションのRECAROシートも一新された。
内装も質感が向上され、ステアリングもエアバッグ内蔵のわりにスポーティなデザインとなった。
車体色の設定も若干変更された。(詳しくは「車体色」の項目を参照)
後期から助手席エアバックも全車標準になった。
ボディもCIAS(Crash Impact Absorbing Structure)からGOA(Global Outstanding Assessment)
に変更し衝突安全性能を向上させた。
XZ、FZにはタイヤ空気圧警報システムを導入。
後席シートベルトはチャイルドシート固定機構付きに変更。
全車にプリテンショナー&フォースリミッター機構付シートベルトを設定。
パッシブセーフティーは格段に向上したと言える。
平成10年4月 小改良を行なう。
内容は、
■助手席シートベルト未装着警告灯の設定
■BZ-R(V仕様除く)にプライバシーガラスを標準化
■車体色「レッドマイカメタリック」を廃色、「スーパーレッドU」を新設定
■BZ系のステアリング、シフトブーツに赤ステッチを設定
■排出ガス記号が「E」から「GF」へ移行
■メーター内の排気温警告灯の位置変更


スーパーレッドU

平成12年7月 販売低迷のためオーダーストップ。
レビンとトレノは生産終了・販売終了となる。
平成12年7月26日、トヨタのテンロクスポーツが消えた日である。


XZ







グレード展開について


AE111は細かく分けて5つのグレードがあった。
上位グレードから下記の表になる。

前期後期

BZ-G・SUPER STRUT SUSPENSION(4A-GE搭載)5MT/4AT

BZ-R(4A-GE搭載)6MT/4AT

BZ-V・SUPER STRUT SUSPENSION(4A-GE搭載)5MT/4AT

BZ-R V仕様(4A-GE搭載)6MT/4AT

BZ-G(4A-GE搭載)5MT/4AT

← 6MT/4AT

XZ(4A-FE搭載)5MT/4AT

← 5MT/4AT

FZ(5A-FE搭載)5MT/4AT

← 5MT/4AT



各グレード解説
グレード名 内容

BZ-G SS

SSはスーパーストラットサスペンションの略。
エンジンは、トヨタ伝統の4A-GEを搭載している。
AE101の4A-GEに比べ、圧縮比が0.5上げられ馬力が5馬力向上している。
その分、最高出力発生回転数は各400rpm上昇した。
BZ-G SSは、標準でフロントディスクブレーキがツインポットキャリパーとなる。
横Gセンサー付きABSは、AE101のトルセン方式であったLSDをヘリカル式に
変更し装備している。
当時の新車価格はMTで179.5万円であった。


4A-GE

BZ-R

前期BZ-G SSを6MT化したのが後期BZ-Rである。
ちなみにBZ-Rは6スピーカーだがオーディオはOP(オプション)扱いである。
後期の純正AWは光沢仕様になった。新車価格はMTで189万円。
走るためのグレードとはいえ、豪華装備や室内の質感は高いレベルである。
エアロパーツも標準で装備、後期の売れ筋グレード。

BZ-V SS

AE101にあったGTと同じようなグレードがBZ-V SSである。
AE101と異なる点はSSが標準であること。
豪華装備をことごとく削り、モータースポーツに徹した仕様となっている。
ジムカーナ・ダートラ用としても高い評価を得ている。
中古車市場には滅多に無く、中古車としては買い得感が乏しいグレードだ。
新車価格はMTで173万円。
しかし競技用としては、このうえないグレードなっている。
自分好みのパーツを付けることを前提に開発されているからだ。

BZ-R V仕様

BZ-Vの後期型である。 勿論SSで6MT。
新車価格はMTで179万円。
ちなみに、後期型のカタログには1点の写真(車体)も掲載されていない。
唯一、掲載されているのはホイールとタイヤのみである。
ほとんど受注生産のようなグレードであった。

BZ-G

エンジンは、4A-GEを搭載している。
サスペンションは信頼の高いマクファーソンストラット式サスペンション。
装備も十分で走りのポテンシャルも高い。
タイヤサイズはノーマルで185/60R14、OPの純正AWを付けると195/60R14になる。
新車価格は5MTで前期166.9万円。後期は6MT、175万円である。

XZ

レビンのグレードの中で一番の売れ筋が、このXZである。
レビンは「AT:6、MT:4」の割合で売れていた。
新車のAT占有率が90%の現在では健闘している数値である。
小型パーソナルクーペはATの需要が高い。XZもAT車がよく売れた。
販売層も20代の女性が多い。
XZは4A-FEを搭載している。
後期になった平成9年4月、エンジン出力を5馬力減らし中速トルクの向上を図った。
トルクは0.2kg/m向上した。燃費も10.15モードでMT0.6・AT1.8km伸びた。
街乗りを重視した結果といえる。
XZは、姿はレビンだが中身をBZ系のように期待しない方が良い。
しかし、足回りをいじれば面白い車に仕上がる。
新車価格は前期(5MT)145.5万円,(4AT)154.8万円。
後期(5MT)150.5万円,(4AT)159.8万円。

FZ

昔は走りの代名詞であったレビンも今では廉価グレードの方がよく売れた。
エンジンは5A-FEを搭載している、5A-FEは1500cc。
当時、トヨタが一番多く作ったエンジンである。
このエンジンもAE101のSに比べ出力を5馬力減らし、低・中速トルクの向上を図り
街乗り重視の設計になっている。
街乗りを考慮すると低排気量の車はこうなるのだ。
タイヤは175/70R13、決して腕に憶えが無い人はFZで峠を攻めないように。
限界は、かなり低い。
しかし、いじり方次第で大変面白い車にもなる。







各性能・数値表


各性能表
(カタログ数値イラストを画像として表示します)

エンジン性能表

前期寸法表

後期寸法表

前期変速比表

後期変速比表

制動装置一覧表

前期主要諸元表







車体色(設定色)について


スペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペース
前期:車体色(設定色)
スペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペース
カラーネーム カラーコード・特記事項

スーパーホワイトU

<040>

シルバーパールメタリック

<1A7>・(平成8年5月廃色)

シルバーメタリック

<199>・(平成8年5月<1A7>と入れ替わり登場)

ブラックメタリック

<205>

レッドマイカメタリック

<3K4>

ミディアムグリーンマイカメタリック

<6P0>・(平成8年5月廃色)

ダークブルーマイカ

<8K8>・(平成9年4月MCで廃色)

ライトターコイズマイカメタリック

<756>・(平成8年5月登場・同年12月廃色)

ライトマリンブルーマイカメタリック

<8K1>・(平成7年12月FZ Limited専用色として登場)

ライトグリーンメタリックオパール

<6P7>・(平成8年12月XZ及びFZ Limited専用色として登場)




スペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペース
後期:車体色(設定色)
スペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペース
カラーネーム カラーコード・特記事項

スーパーホワイトU

<040>

シルバーメタリック

<199>

ブラックメタリック

<205>

レッドマイカメタリック

<3K4>・(平成10年4月小改良で廃止)

スーパーレッドU

<3E5>・(平成10年4月<3K4>と入れ替わり登場)

グリーンマイカメタリック

<6P5>・(平成9年4月MCで登場)

ストロングブルーメタリック

<8B6>・(平成9年4月MCで登場)







中古車相場について


スペ ・新車では買えない現在、中古車として探すしかない。
中古車市場でレビンは、圧倒的に前期BZ-Gが大多数を占める。
後期型は市場には、なかなか現れていない。
新車販売台数が少ないためだ。
しかし、1回目の車検が近づいているので、徐々にタマ数も増え始めている。
(タマ:中古車、商品のこと)
ミニバンブームの中、クーペの販売は苦戦しており中古車市場でも値落ち率
は非常に高い。故に買い得といえる。
クーペの販売不振やAE111型の流通量の少なさからか確固たる相場を掴むのは難しい。
市場にあるタマのほとんどは前期BZ-GやXZであり、AT車も多い。
車体色は前期のシルバーパールが多く、次いでホワイト、ブラックの順となる。
他の車体色を探すには時間がかかるだろう。
しかし、人気色以外の車体色のタマは5〜15万円程安く買える。

BZ-G(BZ-R)やXZ以外のグレードを探すのは難しい。
AT車は程度の良い物が多い。MT車は荒く乗られた物が多いのでチェックは厳しく行なって
ほしい。
市場での人気は後期BZ-R 6MTである。
絶対数が少ないためか相場もまちまちであるが、95〜130万円くらいが妥当な線である。
スポーツタイプの車なので修復車もそれなりにある。
全体として作りはトヨタだけあって、経たりの具合も少ない。

参考中古車相場:(例)BZ-G・シルバー・5MT・修復歴無し・年式相応の走行距離
平成7年式:49〜70万円
平成8年式:49〜80万円
平成9年式:69〜100万円
平成10年式:90〜115万円
平成11年式:100〜125万円
平成12年式:110〜145万円
(注意)この価格は、あくまで参考価格である。