楽しめ、 人生を!
生まれつきの視力障害のため、自分が努力や忍耐を強いられるだけでなく、周囲の人まで暗い気持ちにさせてしまうやるせなさ……。
講師たちの明るい声に惹かれて入学した音楽学校で、生まれて初めて健常者とともに学び、幸福とは何か、人生とは何かについて考える。
視覚障害者の著者が本音で語る青春小説。
体 裁 四六判上製248ページ 定価1200円
発行元 東洋出版
ISBN 4-8096-7447-9
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モクレン科モクレン属
Magnolia sp.
(Magnoliaceae)
モクレンの仲間は、日本か中国・補マラヤに書けてと東南アジア、北米、中米などに100種類ほど自生しており、日本にもモクレン、コブシ、ホオノキなどの自生種があるほか、大きな美しい花を咲かせるため、庭木、観賞用に多数栽培されている。常緑または落葉の低木または高木で、樹高が30bくらいになるものもある。幹は直立し、葉は枝に螺旋状につき、単葉、全縁で托葉がある。花はふつう春から初夏にかけて咲き、茎の先または葉腋に単生し、6弁だが、多数あるおしべの一部が花弁花化し、八重咲きになることも多い。花は大きく、白、ピンク、紫、淡黄色などがあり、香りのあるものが多い。属名はフランス・モンペリエの植物園の園長だったピエール・マニョール(1638
- 1751)にちなんだもの。ここにはタネが入手可能な植物を掲載した。
種
デラヴァイ Magnolia delavayi 中国の雲南(ゆんなん)省などに産する樹高10bほどになる常緑高木。比較的寒さに強い。葉は大きく、長さ30cm以上になり、光沢がある。花は淡黄色で、6,7弁、花径18cmくらいになり、香りがある。
ハクモクレン agnolia denudata 中国原産の落葉高木。古くから日本で庭園樹として栽培されている。樹高15bほどになる落葉高木で、葉ははじめ絨毛があるが、生育すると消えるために、この種名がある。花は、葉が出る前に咲き、白く6弁で、直径15cm以上あり、香りがある。中国では玉蘭(ゆいらん)と言う。
タイサンボク Magnolia grandiflora 漢字で泰山木と書くので、中国からきた由緒ある植物のようだが、亜米利加合衆国東南部原産である。樹高30b以上になる大型の常緑大高木で、葉は厚く革質で光沢がある。夏の間、淡黄色の、直径が25cmほどにもなる大輪のカップ型の花を咲かせ、強い香りがある。種名は「大輪の」。斑入り葉の品種や、鉢植えにもできる矮性種などがある。
ハイダウネンシス Magnolia × highdownensis 交配種。樹高5bくらいの落葉低木。初夏に白い大きな香りのある花を咲かせる。石灰質の土地によく生育する。
コブシ Magnolia kobus 日本の山野に分布する樹高10〜15bになる落葉高木。日本の演歌としては、国際的に有名な“北国の春”(ただし中国語の題名は“我和伱”つまり「私とお前さん」という意味で、歌詞もお前さんが私に心に思っていたことを感謝する。一年が過ぎたが平凡ながらとても幸せだった」というないようだそうだ)「こぶし咲くあの丘、北国の春」という一節があるが、中部山岳、北陸、北関東、東北などでは、庭園樹や公園樹として多く利用されており、この地方では、桜よりもコブシのほうが好きだという人が多い。4月末から5月はじめに咲く花は花径15cmくらいに達し、木全体が花で覆われる姿は、霞や雲にたとえられる桜より遙かに豪華である。辛夷という漢字を当てることがあるがこれは誤りで、辛夷とは後述のモクレンのことである。日本原産の植物で漢字名はない。種名はもちろん日本語がなまったもの。
モクレン Magnolia liliflora 漢字名 辛夷。中国の湖北(ふうぺい)省原産の落葉低木で、樹高3〜4bになる。葉は色が濃く光沢がある。春に、花径7cmくらいの藤色または紫の6弁花を開く。花色には白に近いものから、紺色まで幅がある。漢方薬ではつぼみを辛夷(しんい)といい、薬草として用いられている。種名は「百合のような花の」
ホオノキ(ほほのき)Magnolia obovata(Magnolia hypoleuc) 日本の山野に分布する、樹高30b以上になる落葉大高木。葉は非常に大きく、長さ45cmにもなり、自生地の山村では、包み紙の代わりに使われたほどである。初夏に花径20cmになる白または淡黄色の香りのよい花を咲かせる。木材は非常に堅いため、下駄の歯、刀の鞘、建築材、楽器などに用いられている。花は美しいが大きくなりすぎるので、庭園用には不向き。漢字で厚朴と書かれることがあるが、厚朴はからほほ(唐朴)と言う別の植物である。
カラホオ Magnolia officinalis 漢字名 厚朴 この植物は、英国王立園芸協会の園芸大辞典には、観賞植物として載っており、英国のチルタンなどでタネが販売されているが、日本では種苗の入手は困難である。しかし漢方の薬味としては非常に重要なので、ここに掲載しておく。樹高6〜15bの落葉高木で、枝は黄色みを帯びた灰色で、若い枝には絨毛がある。葉は非常に大きく、楕円形で長さ50cm、幅25cmにも也、裏側にはビロード上の毛が生えている。初夏に咲く花は、花径15〜20cmあり、9〜12弁で、おしべがたくさんあり、白色で、強い香りがある。種名は「薬用の」
シネンシス Magnolia sinensis 中国四川(すちゅわん)省原産の樹高6bくらいになる落葉高木。1920年にヨーロッパに紹介され、欧米ではよく利用されているばかりでなく、新しい品種の作出用にも利用されているが、日本ではあまり知られていない。若い枝と、葉の裏には絨毛がある。花は6月に咲き、花径7〜10cm、花弁は9枚あり、お皿のような形をしていて、白花で香りが強い。おしべは濃い赤紫。種名は「中国の」
サラサモクレン Magnolia ×soulangiana ハクモクレンとモクレンの雑種。樹高6bくらいの落葉樹。花はsぴsじっmぁらぁおぁしり、pmぷあ。比較的遅咲きで香りに特徴のあるものなど、変化が多く、花色も白、ピンクから濃いめの紫まで変化がある。品種ものは栄養繁殖で増やすが、タネも売られている。
スプレンゲリ Magnolia sprengeri 中国西部に産する樹高20b地画になる落葉高木。歯は長さ10〜17cまり、楕円形で先がとがっている。4月に、歯に先立って咲く花は、直径15〜20cmほどあり、濃いピンクで、花弁と蕚片は12枚ある。おしべは短く濃い赤紫。
シデコブシ Magnolia stellata 英名 stag Magnolia
日本原産の落葉低木で、樹高2〜8bくらいになる。歯は細い。4月に歯に先立って咲く花は、花弁が非常に細くて12〜33枚もあり、星のようなので「星」を意味する種名がついている。白花がふつうだが、ピンクのものもあり、香りがある。
ウィルソニー Magnolia wilsonii 中国四川省原産の樹高8bくらいになる落葉高木。歯はやや小さめの長蛇円形で、裏に破綻褐色の絨毛が生えている。花は初夏に咲き、カップ型で白い。
栽培
挿し木では着きにくい樹木なので、繁もっぱら実生によって行われる。しかし、斑入り葉などの園芸種では、同種または同属種の実生苗に接ぎ木をすることもある。タネは比較的大粒なものが多い。種はなるべく年内か、遅くても一月のうちに入手し、すぐに蒔いた方がよい。寒さに遭わないと発芽しないものが多く、また、発芽まで一年以上かかるものもあり、発芽率もあまりよくない。覆土は1cm位する。初期の生育もすこぶる遅い。一度仮植えし、十分な大きさになったら、栽培地に定植する。種類によって寒さにやや弱いもの、また逆に高温多湿に弱いものもある。大きくなるものが多く、一般の家庭にはやや不向きだが、小さな庭園や鉢植えにできる、矮性の種類もいくつかある。ある程度生育すれば比較的丈夫だが、日当たりのよいところでなければならない。
利用法
C大きな香りの酔い花が咲くが、大喬木なので、街路樹・こう延珠または大きな庭園などに植栽されることが多い。
キク
科マディア属
Madia sp.
(Compositae)
南北アメリカの太平洋側に12種ほど分布している。寒さにかなり強い一年
草または多年草で、草丈30cm〜1bくらいになる。葉は、下の部分では対生
だが、上では互生になり、被針形または線状で、ねばねばした感じがあり、ター
ル、溶剤または石油に似た強い臭気がある。花は初夏から夏にかけて咲き、花径
3cmくらいで舌状花は黄色、管状花は濃いオレンジ色または茶色である。舌状花
が少なく小輪のため、ワイルドフラワーのような趣がある。花は日差しの強い日
中は閉じ、朝と夕方に開く性質がある。属名はチリの先住民の言葉から。
種
エレガンス Madia elegans
合衆国西武に分布する一年草で、草丈30〜120cm。株張り
になり横に広がって伸びる性質がある。花は黄色で、舌状花の中心に近い部分に
茶色の斑点があり、蛇の目模様に見える。種名は「優雅な」。
サティヴァ Madia sativa
チリ原産の一年草で、草丈30〜90cmになる。全草にタール
臭がある。葉は扇形または被針形である。花は黄土色で、花径3cmくらいでたく
さん咲き、舌状花は5〜12枚くらいある。種名は「栽培される」。
栽培
暖地では秋の彼岸をすぎてからか、春の桜が散り始めたころ、寒地では4月
末から5月ころにタネを播く。タネは浅鉢に播いて下から吸水させ、明るい日陰
におくか、箱などに播いてタネが見え隠れする程度に覆土し、乾かさないように
しておけば5〜8日くらいで発芽する。苗が適当な大きさになったら、花壇に2
5cmくらいの間隔で植えるか、鉢やプランターに定植する。においが強いことも
あり、害虫も余り付かず、比較的丈夫で栽培しやすい草花である。
利用法
C花壇で栽培するか、コンテナ・プランターなどに植えて観賞する。
スベリヒユ科スベルヒユ属
Portulaca sp.
(Portulacaceae)
英名 sunplant
ブラジル原産の暑さに強い一年草。地方によって爪切草(つめきりそう)、
日照り草などと呼ばれ、古くから日本でも栽培されていた草花である。草丈はせ
いぜい15cmくらい、茎は根本から分枝して匍匐する。葉は名前のように、松葉を
思わせる針状だが、多肉質で柔らかい。花は7月から9月頃に咲き、花径5cmく
らい、一重咲きは5弁花だが、現在栽培されている品種はほとんどが八重咲きで
ある。花色は赤・桃・黄色・オレンジ・白などで、芯の部分は黄色である。真夏
の暑い時に咲き続けるが、一日花で、朝9時頃から正午過ぎくらいまででしぼん
でしまうのが欠点である。
種と品種
マツバボタン Portulaca grandiflora
種名は「大輪の」。長い間ほとんど
改良されずに八重咲き種が作られていたが、現在タキイ種苗から夕方まで咲き続
ける「終日咲き」が、また矮性種の「エキストラドワーフ」が、売り出されてい
る。
ハナスベリヒユ Portulaca ×hybrida
主にドイツなどで改良された交配種
で、寒さにやや弱い多年草。葉は少し幅があるへら形で、5月から10月まで、
マツバボタンによく似た花を咲かせる。一重咲きが多かったが、最近八重咲きで
、さらに複色の品種が出ている。花が終日咲きで暑さと乾燥に強いことから、近
年プランター植えや公園の花壇用などに非常に多く利用されるようになってきた
。
スベリヒユ Portulaca orelacea 英名 common portulaca,
purslane 種名 は「料理用の」。南ヨーロッパ原産の一年草だが、日本で帰化植物となり、畑や
道ばたの日当たりのよいところに雑草として生えている。茎は匍匐するか斜めに
伸びる。草丈20cmくらい。葉は多肉質のへら形で小さく、茎の先に羽状に数個付
く。花は7月頃に咲き、小さな黄色の花である。
栽培
マツバボタンは4月末から5月にかけて、日当たりのよいところを選んで直
播きする。種が細かいので、ばらまいたら種が見え隠れすく程度に上に川砂を播
いておく。エキストラドワーフなど高価な種は鉢まきして、下から吸水させた方
がよいだろう。発芽してきたら20cm間隔になるように間引くか、日当たりのよい
ところにそのくらいの間隔で植え広げてやる。砂の多い乾燥した軽い土地を好み
、水はけの悪いところではうまく育たない。ハナスベリヒユも大体性質は同じだ
が、種はほとんど実らないので、春先に苗を入手して栽培する。霜が降りる前に
鉢にあげ、枯れない程度に乾かして、5度以下にならない明るいところにおいて
おけば越冬するので、来春それを親にしてさし芽で増やせばよい。
利用法
@スベリヒユは「貧乏人の野菜」と呼べれ、サラダ用に生で食べられていた
が、現在はあまり利用されていない。タネは売られており、マツバボタンに準じ
て栽培すればよい。
Cハナスベリヒユと松葉ボタンは、花壇植えに最適の草花である。またプラ
ンター植えやつり鉢にもよい。特に終日咲きで花時も長いハナスベリヒユがおす
すめである。
マツムシソウ科マツムシソウ属
Scabiosa sp.
(Dipsaceae)
英名 scabious
アジア・アフリカ・ヨーロッパに60種ほど原産する一年草・二年草または
多年草で、日本の野山に生えているマツムシソウも同じ仲間である。園芸種とし
て栽培されているものは、ほとんどが地中海沿岸地方に分布する植物の改良種の
ため、寒さには比較的強いが、日本の暖地の高温多湿には弱い。草丈50cmから
1bくらいで、葉の形は様々である。花は普通初夏から夏にかけて咲き、花の大
きなものが多く、赤・紫・藤色・白と黄色みを帯びた白の物がある。花は、いく
つかの花が集まって、まるで一輪の花のようになる頭状花序と呼ばれる形で、一
見菊の仲間に似ているが、キク科ではないので、少し作りが違う。属名は「かゆ
い」という意味で、以前この葉をかゆみ止めに使ったことから。
種
セイヨウマツムシソウ Scabiosa
atropurpurea ヨーロッパ西南部原産の寒さに強い二年草。根生葉はへら形で浅い鋸歯があり
、根本から枝がよく出て草丈70cmくらいになる。枝に付く葉にも羽状の切れ込
みがある。花は大輪で本来 は
濃い赤紫色で、種名も「暗紫色の」の意味だが、ピンクや白・藤色などの種
類もあり、よい香りがする。花壇専用で、水揚げが悪いので切り花には向かない
。
コーカサスマツムシソウ Scabiosa
caucasica
種名が示すようにロシアのコーカサス地方原産の寒さに
は強いが暑さに弱い多年草。根生葉は長い楕円形で先が尖っており、枝に付く葉
は羽状の切れ込みがある。5月から9月にかけて花径8cmくらいの明るいブルー
の花を開く。白・藤色・紫の物や、花弁に波が打っている物などいくつかの変種
がある。この種は比較的水揚げがよく、切り花にもなる。
コルンバリア Svabiosa columbaria
ヨーロッパの比較的北の方に分布している多年草。草
丈40cmくらい。葉は個体によって変化がある。花は4cmくらいの小さな青紫で
、7月から9月に咲く。高温多湿に弱く、東北以北のロックガーデン向き。種名
は「鳩のような」。
栽培
一年草の品種は暖地でも何とか栽培できるが、多年草のものは東北以北か中部
山岳地帯の夏涼しいところでないと無理である。種まきは秋の彼岸ころで、鉢や
箱子に播いて2oほど覆土しておく。セイヨウマツムシソウのタネは、現在クリ
ーンシードになり、発芽もよいが、そのほかの品種は発芽が悪い。本葉が出てき
たら、20cm間隔に定植する。日当たりと排水のよいところを好み、また酸性土
壌を嫌うので、赤土などの所では定植する前に石灰で中和しておく必要がある。
利用法
Cセイヨウマツムシソウは花壇用に。コーカサスマツムシソウは切り花用に栽
培される。そのほかの種はワイルドフラワーとしてロックガーデンなどで栽培す
る。
フトモモ科ギ ョリュウバイ属
Leptosperumum sp. (Myrtaceae)
英名 New Zealand tea tree
和名 檉柳梅(ギョリュウバイ)
オーストラリアとタスマニアに20〜40種くらい分布すると言われ、ニュージーランドに1種だけある。常緑の低木または小高木だが、園芸要に矮性に改良されたものもある。寒さに比較的強い。枝がよく分枝して茂みになり、葉は互生して長さは1cmくらい
の細長い楕円形で、葉には油点があり、つぶすと良い香りがするものが多い。花は路地植え
では5月から6月に咲き、直径1cmくらいの白または薄いピンク、赤、赤紫などのの5弁花で、中
心部には赤紫の雄しべが多数あり、梅の花を連想させるためにこの名があるが、
梅と関係ないばかりか、ギョリュウ科のギョリュウとも科が違っている。マオリ
の人たちは薬草として使っていたようだが、毛唐が侵入して文化を破壊してしま
ったため、どんな効果があったかはわからない。属名は「細長いタネ」の意味で
、タネが細かく非常に細長いことに由来する。
種
キトラートゥム Leptospermum citratum 英名 the lemon tree
樹高5bくらいになり、葉にレモンのような香りがある。花は白い。
ラニゲルム Leptospermum lanigerum
オーストラリア南東部からタスマニアにかけて分布する、樹高4bくらいの低木。葉は柔らかい毛に覆われ、種名も「羊毛の」という意味である。葉に紅茶のような香りがある。花は6月から7月に咲き、花茎1cmくらいだがたくさん咲き、花弁は白いが萼は赤褐色である。
ギョリュウバイ Leptospermum scoparium 英名 New Zealand tea
tree
ニュージーランド原産の樹高6bくらいの低木。葉はブロンズ色を帯びていて、香りの良い油点がある。花は白花が基本だが、ピンクや赤の種類もあり、鉢植え用に改良された樹高わずか30cmくらいの矮性種もある。種名は「エニシダのような」の意味。
栽培
寒さには比較的強く、平野部なら北関東あたりまで露地栽培できる。ただし
一般に鉢物として販売されているものは、温室栽培されたもので、早春に花の付
いたものが出回っている。タネはかなり細かいが比較的発芽しやすい。4月下旬
か5月頃に、鉢にばらまき、タネが見え隠れする程度に覆土して乾かさないよう
にしておくと発芽する。その後の生育は遅いが、適当な大きさになったら、市販
の培養土を使って5寸鉢に定植するか、冬も日がよく当たる排水の良い土地に定
植する。15年くらいで、樹高6m, 樺」り3mくらいになる。
利用法
@葉にはさわやかな香りと、独特の苦みがあり、ティーにして飲むことができ
る。
Cあまり普及していないが、庭木または高級鉢植えに利用できる。
キク科クジャクソウ属
Tagetes sp. (Compositae)
英名 marigold
メキシコ原産の春まき一年草。栽培しやすいのと開花期館が長いことから、公
園の花壇用から、家庭の花壇や切り花・プランター用などに広く栽培されている
。草丈はクジャクソウが30p、センジュギク(通称万寿菊)が1bくらいにな
る。葉は羽状複葉で、特有の臭気がある。花は黄色・オレンジ色または赤褐色で
、真夏に一時休むが、初夏から霜が降るまで咲き続ける。属名はエトルリアの神
様の名前に由来するという。
種
クジャクソウ Tagetes patula
別名 コウオウソウ(紅黄草)、別名 マンジュギク(万寿菊)。英名
French marigold 「フレンチ」と付いているがフランスとは全く関係なく、メ
キシコの原産。タネをまいて一月も経たない内に、草丈10pくらいから咲き始
め、大きくなると30pくらいになる。初夏から秋の花壇材料としては、赤いサ
ルビア、紫やピンクのペチュニアとともに、最もポピュラーなものの一つ。花径
3pくらいの小輪種から、6pくらいの大輪種までいろいろな品種が出ている。
花色は黄色・橙とそれらに赤褐色の斑点や絞りがあるものがある。最近舌状花が
黄色と赤の縞になり、パラソルのようなミスターマジェスティックという品種が
人気がある。種名は「横に広がる」。「クジャクソウ」という植物はシダ類ワラビ科ホウライシダ属にあるため、コウオウソウ(紅黄草)というのが正しい和名だったが、現在ワラビ科の方が「クジャクシダになり、こちらが「クジャクソウ」を正式な和名とするようになった。
センジュギク Tagetes erecta
通称マンジュギク(万寿菊)、英名 African
marigold こち らもメキシコ原産の植物。「千寿」というのは花時が長いためにつけられたも
ので、より花時が長いクジャクソウと対で命名され、植物図鑑に出ている和名は
センジュギクである。しかし千より万の方がよく売れるので、タネの袋にはこち
らに万寿菊を当ててあるものが多い。草丈は70pから1b以上になり、茎は直
立し、葉は細かく裂けた羽状複葉で、葉に特有の青臭みがある。花は花径7pか
ら10p以上のものまであり、黄色・オレンジ色で、現在栽培されているものは
ほとんどが八重咲きである。近年白に近い色の品種も出ているが、珍しいだけで
あまり好まれてはいない。インカという一代後輩種がよく知られ、花径10cmほど
の大輪で、黄色・濃黄色・オレンジの色別があり、夏の花壇や切り花によい。
ホソバクジャクソウ Tagetes tenuifolia
種名は「細葉の」。草丈50pくらい。花は小さく黄色
。たまに見かけることがある。
ルチダ Tagetes lucida 英名 sweet scented Mexican
marigold 草丈50cm くらい。暖地では越冬することもある。葉にエストラゴンに似た甘い香りがあ
り、代用品として使われることがある。種名は「はっきりした」。
栽培
タネは比較的低温でもよく発芽するので、窓辺の日当たりのよいところなら3
月上旬に播くと、4月末くらいから長い間楽しむことが出来る。また秋の花壇や
切り花に草姿のよい株が欲しければ、7月中旬に播いて9月中旬から霜が降りる
まで楽しむこともできる。在来種の種子が安価で一袋にたくさんは言っているも
のは、30p間隔で花壇に筋をつけ、そこに適当に播いてから、発芽後徐々に間
引いて20pの間隔にしてもよい。F!のタネは一袋に20粒くらいなので、鉢
に播いて仮植えし、定植した方がいいだろう。排水と日当たりのよい土地を好み
、比較的丈夫で病虫害はあまりないが、幼苗時にはバッタや根切虫などに苗をや
られることがあるので、殺虫剤を撒いたり、見つけたら捕殺するなどする。セン
ジュギクは倒れやすいので、ある程度成長したら支柱が必要である。花は次々に
咲いてくるので、花殻はこまめにつみ取ってやる。また、真夏になると草姿が乱
れてくるので、思い切って半分くらいに切り戻してやると、秋になってからまた
元気に咲き出して、霜が降るまで楽しむことが出来る。
利用法
@ ルチダはハーブとして、料理の香味付けに使うことができる。
B千寿菊の原種の、アフリカントールは、線虫の嫌いなにおいを発散させるた
め、線虫除けの草として知られている。畑に適当な間隔で植えたり、大きくなっ
たものを刈り取って畑などにすき込んで利用する。
Cクジャクソウは主に花壇やプランター植えに楽しまれている。開花期間が長
いのく丈夫なので、公園の花壇などには特に好まれているようだ。千寿菊は仏壇
の切り花用などに利用される。
アオイ科マローペ属
Malipe trifida (Malvaceae)
ヨーロッパの地中海沿岸地方、特に南スペインなどに3種分布している一年草。日本ではほとんど知られていないが、欧米では花壇用などに栽培されていて、いくつかの園芸種ができている。草丈30〜50cmくらいから1b以上になる者まである。花は単生し非常に大きく、3枚の蕚状総苞が目立つ。夏咲きの単日花だが、次から次に咲いて花時が長い。花色はピンクや藤色の者が多いが、園芸種には赤や白の者がある。属名は古いギリシャ語に由来。種名は「3裂した」の意味で、葉が三つにさけていることから。
栽培
比較的丈夫な草花だが、多湿には弱く、水はけが悪い土地などに植えると病気が出ることもある。砂壌土くらいの水はけのよい土を選び、日当たりのよいところで栽培するのがよい。タネは4月上旬頃に幕。安価で一袋の粒数も多いので、花壇の50cm幅の筋蒔きにし、2mmくらい覆土しておくのがよい。かなり横にも広がり、密書区は病気が出やすいので、株間は50cmくらいにする。
利用法
C花壇に植えて楽しめるほか、切り花にも無垢。
マンサク
マンサク科マンサク属
Hamamelis sp. (Hamamelidaceae)
英名 Witch-hazel
漢字名 満作
東アジアと北米の温帯から団体にかけて6種分布している落葉樹。日本にもマンサク(Hamamelis
japonica)が本州・四国・九州に分布し、また、早春に香りの酔い黄金色の花をたくさん咲かせることから、庭木として栽培されている。樹高は3〜8bくらい、葉は互生し、短い葉柄があり、倒卵形である。花は早春に咲くものが多く、黄色または樺色で、花弁は被針形で長く、雲の足のよう実見える。花に香りのあるものが多い。刮ハは小さな洋梨型で、種が2個入っている。和名は、早春に黄色い花をたわわに咲かせることから名付けられたという。
種
マンサク Hamamelis japonica 英名 Japanese witch haze;
本州・四国・九州に産する樹高3bくらいの落城低木。葉は三角形をおビア楕円形で、長さ7cmくらいあり、秋に紅葉する。花は2月から4月頃にかけて咲き、黄色で親日家イブ分は赤みを帯びる。香りが強い。種名はもちろん「日本産の」
シナマンサク Hamamelis mollis 英名 Chinese witch
haze;
中国原産の落葉樹で、マンサクよりは大型で、樹高5b以上になる。葉はややいびつなハート形で少し毛が生えていて、秋に黄葉するが、冬の間落葉せずに枝についていることが多い。花もマンサクよりは大きく、1月から2月に開花し、香りが強い。種名は「柔らかい」の意味。
ヴェルナリス Hamamelis vernalis 亜米利加のミシシッピからルイジアナにかけて分布する樹高1.5〜2bくらいの株立ち性の灌木。葉はくさび形である。花はやはり1月から2月にかけて先、黄色茅やオレンジ色を帯びた色である。強い、やや刺激性の香りがあり、一によって好き嫌いがある。種名は「春の」の意味。
ヴァージニアナ Hamamelis versiniana 英名 witch hazel
欧米では最もポピュラーな種で、亜米利加合衆国東部に広く分布する樹高5bくらいの落葉樹。全体に大柄である。葉は楕円形で鋸歯があり、長さ10cm以上になる。花は秋咲きで、明るい黄色。秋に母も黄葉する。
栽培
種の発芽はあまりよくなく、発芽までに2年かかることがある。日本産でこれほど美しい花笠区割りに、園芸店でほとんど見かけないのは、このように手間がかかりすぎて商売にならないからなのだろう。屋外の適当なところにまき、5mmほど覆土して乾かさないようにする。日当たりと排水のよいところを好むが、シナマンサクは半日陰くらいの方が栽培しやすい。
利用法
A葉を煎じた液は、うがい薬として用いられていた。
C花木として、庭木や公園ジュに用いられている。
シソ科ミクロメリア属
Micromeria thymifolia (Labiatae)
英名mountain mint, Emperor mint
同属の植物は世界に60種ほど分布している。草丈30cmたらずの小型の草本または亜灌木で、地中海沿岸に多いが、世界の熱帯から温帯にかけて広く分布種がある。葉は対生し、長円形、被針形または線状で、小さい。花は、小さな唇形花が葉腋に輪生するか、穂状に咲き、まれに円錐花序のものもある。花色は白、薄紫またはピンクである。英国の園芸事典には、ロックガーデン用の草花として数種紹介されているが、現在タネが手にはいるのは上記の種だけである。本種は、アルバニアからユーゴスラヴィアにかけての岩山に自生する草丈20cmほどの多年草で、属名は「小さな部分」の意味で、花が小さなことから。また種名は「ハーブのタイムに葉が似ている」の意味で、葉が線状で小さなことによる。英名に「ミント」の名前が付いているが、ハッカの香りはほとんどない。
栽培
春と秋の彼岸過ぎに、栽培地に直接撒き、タネが見え隠れする程度に砂などをかけておくと発芽する。発芽後間引いて株間を15cmくらいにしてやる。日当たりの宵や夜間そうしたところを好む。
利用法
Cロックガーデンに植え、可憐な花を愉しむための植物である。
ゴマノハグサ科
ミゾホウズキ属
Mimulus sp. (Scrophulariaceae)
英名 monkey flower
北アメリカなどを中心に70種ほど分布している一年草、二年草または多年草で寒さには比較的強い。本来はしめった半日陰の所に自生しているため、暖地の夏の高温と乾燥には弱い。キンギョソウ、ネメシアなどと近縁の植物で、草丈は30〜90cmくらいのものが多く、葉は小さく、対生する。花は、交配種を高冷地で栽培した場合は6月から9月頃まで咲き続けるが、多年草のものなどでは6月頃に咲くだけの一季咲き姓のものもある。花はおもしろい形の5弁花で、中に模様があり、サルの顔に似ていることから英語でモンキーフラワーといい、属名も「猿」に由来する。
首都品種
カーディナリス Mimulus cardinalis
メキシコからオレゴンにかけて分布する草丈30〜90cmになる多年草。「真っ赤な」という種名が示すように、6月から8月にかけて咲く花は、真っ赤か、赤で開口部に黄色い斑点がある。
クプレウス Mimulus cupreus
チリの高原地帯に分布する草丈20〜30cmくらいの小形の多年草。暑さに弱い。花ははじめ黄色だが、だんだん青銅のような色になる。のどは黄色で茶色の斑点がある。赤花や黄花の交配種もある。ロックガーデン向き。
ヒブリドゥス Mimulus ×hybridus 交配種の総称。以前からの交配種や、近年の一代交配種まであり、花の色も白、黄色から赤間である。一般には草丈15〜30cmくらいまでの矮性の品種が多い。一般には二年草または一年草として扱われる。
レウィシイ Mimulus lewisii カナダのブリティッシュ・コロンビアからカリフォルニアにかけての北米大陸の太平洋岸に分布する。草丈40〜60cm。花の色は赤、白、ピンクなどがある。
ルテウス Mimulus luteus 英名 monkey
musk 合衆国のニューメキシコからアラスカに分布する寒さに強い多年草で、性質が強く、ヨーロッパに帰化している。この仲間ではもっともポピュラーな種類で変化が多く、草丈も10cmくらいのものから60cmになるものもある。花は直径3〜5cmで、黄色で下唇に当たるところに濃色の斑点が二つある。八重咲きや、花色が褐色を帯びたものもある。種名は「黄色い」。
リンゲンス Mimulus ringens
種名は「口をぽかんと開けている」という意味で、花の形に由来する。合衆国東北部の湿潤な地方にに分布する寒さに強い宿根草。草丈30〜90cmになり、茎は四角い。花は3cmくらいで、藤色または白で、穂状花序に咲く。
栽培
タネは国内ではほとんど出ておらず、輸入種苗を扱っている店などから入手する。種は非常に細かいので、浅鉢に播いて覆土はせずに、下から受け皿を当てて吸水する。蒔き時は、暖かい地方では秋の彼岸頃がよく、寒地では温室で15〜18℃の温度を確保して、1月から2月に播く。適当な大きさになったら、プランターや鉢に植えるか、花壇に15cmの株間で抵触する。半日陰のあまり乾燥しないところを好む。
利用法
C草丈の高い品種は切り花にすることもできるが、ふつうは花壇かロックガーデン用、鉢植えやプランターにも植えられる。高冷地や関知では開花期が長いので、まとめて花壇に植えるとよい。
キク科ムギワラギク属
Helichrysum bracteatum (Compositae)
英名 strawflower 別名 帝王貝細工(ていおうかいざいく)
オーストラリア原産の寒さにやや弱い常緑の小灌木だが、普通は一年草とし
て栽培されている。ドライフラワー用の草花としては最も人気がある。草丈は1
b前後だが、50pくらいの矮性種もある。茎は直立し、葉は細く、独特の香り
がある。春まきは真夏から秋に、秋まきは初夏から夏にかけて、頂部に花径3p
から5pの頭状花を咲かせる。管状花は黄色、舌状花は赤・ピンク・白・黄色・
オレンジ色などで、珪酸を多く含むためにかさかさしていて、金属のような光沢
がある。属名は「太陽の黄金」の意味。種名は「苞葉を持つ」。ムギワラギク属
は南北アメリカを除く世界の広い範囲に300種以上が分布している大きな属で
、ハーブとして名高いカレーの木もこの仲間である。俗に「帝王貝細工」と呼ば
れているが、貝細工は別の属の植物である。
品種
ムギワラギク Helichtysum bracteatum高性種と矮性種がある。高性種では、モンストロー
サが長いこと栽培されていて、数年前まではこれ一種だといってよかった。花径
4pくらいの大輪八重咲きで各色の混合と色別がある。最近、より色が鮮明で花
の大きなサルタンという品種が登場している。
矮性種は最近随分にぎやかになってきた。黄色い花のペーパーデージーとい
う一重のものや、花壇・鉢植え用の八重咲きのものなどが発売されている。
ペーパーデージー
(くそかいざいく) Helychrysum foetidum
種名は「変なにおいがする」の
意味で、全草に変わったにおいがある。花は初夏から夏に咲き、花径3cmくらい
で色は黄色。
栽培
暖地では秋まきにするが、寒地は春播きにする。暖地でも春播きで十分花を咲
かせることができる。比較的安価なタネなので、秋の彼岸頃から10月中旬まで
と、春の4〜5月に、苗床や花壇に30cm間隔に筋をつけ、タネをまいたら2mmほ
ど覆土し、1週間くらいで発芽してきたら、間引いて20cmの株間にしてやればよ
い。全草にハーブのような特有の香りがあるために、虫が付きにくく、比較的丈
夫部で栽培しやすい草花である。
利用法
ムギワラギクと言えばなんと言ってもドライフラワーの代表選手のような存在
で、切り花やドライフラワーに使われる。開きかけた花を茎ごと切り取り、風通
しのよい日陰で乾かしておくと、1年くらい造花のように使うことができる。矮
性主は花壇やプランター上に最適である。
ケシ科メコノプシス属
Mexonopsis sp. (Papaveraceae)
1990年に大阪で開かれた花の博覧会の時、「青いケシ」として大いにも
てはやされ、苗が大手の種苗会社から発売されたこともあったが、寒さには比較
的強いものの、高温多湿にめっぽう弱く、日本のほとんどの地域では栽培が非常
に難しいため、その後はカタログなどにも載らなくなり、覚えている人も少ない
だろう。全部で45種ほどあり、1種がヨーロッパ西部に分布する他は、中国西
部からインド北部の、ヒマラヤやチベットを中心にした高原・山岳地帯に分布し
ている。鮮やかな青や黄色などの大輪の花が咲くため、欧米ではタネが何種類か
発売されており、日本でも高原や寒冷地などではもっと栽培してよい草花である
。二年草または比較的短命な多年草で、草丈50cmから2bくらい、葉の形は種
によってかなり違っているが、根生葉を持つものが多い。花は夏のはじめに咲く
種類が多く、受け咲きまたは横向きに咲き、花径は7cmから20cmを越えるもの
もある。花弁は4枚だが、八重咲きになって10枚くらいの花弁をもうtものも
しばしばある。花色には青や紫のほかに黄色やオレンジ・赤・紫・ピンク、まれ
に白ののものもあり、非常に鮮やかである。バラやダリアは花色が豊富だが青い
ものがなく、一つの属で3原色がそろっているのは非常に珍しい。中心には雄し
べがたくさん集まり、黄色なので、ブルー系の花の種では、花弁と雄しべとの色
のコントラストが美しい。属名はギリシャ語でケシを表すmeconに「〜のような
」の意味のopsisがついた語で、草姿がケシとよく似ていることから。
種
ベトニキフォリア Meconopsis
betonicifolia
中国の雲南省からチベット・ビルマ北部に分布す
る草丈1〜1.5bになる二年草。1924年に発見されたときは、「青い罌粟
」として欧米で大変の評判になった。花の博覧会の時に話題になったのもこの種
である。花は見事なスカイブルーで、草花の中ではロベリアと並んでもっとも混
じりけのないブルーである。藤色を帯びたものや白花種もある。
カンブリカ Meconopsis cambrica
英名 Welsh poppy 属名は英名と同じ「ウェールズ産の
」の意味で、英国を含むヨーロッパ西部に広く分布しており、性質がつよく雑草
化している。草丈50〜90cmくらい。葉に深い切れ込みがある。花は花径5cm
くらいで黄色またはオレンジ色、5月から8月頃まで開花する。
グランディス Meconopsis grandis
チベット・ネパール・シッキムなどに算する多年草で、
草丈50cmから1bくらい。母楕円形で、長さ・幅とも7センチくらいである。
花は「大きい」という種名が示すように、15cmにもなり、濃いブルー。
ナパウレンシス Meconopsis
napaulensis
種名は「ネパール産の」の意味。草丈2m以上にもな
る大形の多年草。花は花径8cmくらいだが、たくさん咲き、亜科のほかに紫、ま
れに白花のものもある。
レギア Meconopsis regia
ネパール原産の多年草。長さ60cmほどのロゼットで冬
を越した後、6月頃に1.5bほどの花茎をのばし、分枝した枝に直径15cmほ
どある見事な黄色い花を5輪ほど咲かせる。種名は「王様の」の意味で、花が立
派なことから。
栽培
すべてタネによって繁殖するが、タネは寿命が短いので、なるべく秋に取り
巻きした方がいい。春の4月になって播くこともできるが、発芽率はかなり悪く
なる。浅鉢に消毒済みの川砂・赤玉土・ピートを等量に混ぜた土を入れ、種をま
いたら2ミリほど覆土しておくと半月ほどで発芽する。本葉がでてきたら、なる
べく早く、半日陰で夏涼しく、水はけのよい腐食質の多いところに植えてやる。
直根姓で、大きくなってからの移植は難しい。真夏でも最高気温が30度を超さ
ない高冷地などで栽培するのに適した草花である。秋まきは翌々年、春まきは翌
年の夏に開花する。
利用法
C高冷地の花壇用におもしろい草花である。また、切り花にも使える。
スギ科アケボノスギ属
Metasequoia glyptostroboides (Taxsodiaceae)
和名 アケボノスギ(曙杉)
中国の森林学者が戦時中の1941年に湖北(ふうぺい)省の村で発見し、戦後になって発表されてから、今世紀最大の“生きた化石”の発見として大変話題になった植物である。同種は満州の炭坑で、まだ恐竜が跋扈していた七千万年前の中生代の地層から発見されると言う。メタセコイアは、寒さに比較的強い、ただし強い霜や雪には弱い温暖な気候を好む落葉樹で、樹高は35bくらいになる。幹は直立して樹皮は赤褐色、葉は線形でとがっている。球果は球茎に近く、タネに翼がある。属名は「セコイアの変化したもの」の意味。また種名はスイショウ属Glyptostrobusに似たという意味。スイショウ(水松)はやはり同じ中国に分布しているスギ科の落葉樹で、1属1種の植物である。和名は英語のdawn
redwoodから。
品種
日本で葉の黄色いオウゴンメタセコイアが出現しているが、苗はまだ売られていない。
栽培
挿し木でも増えるが、活着率は良くないので、実生による繁殖が有利である。種は年内から1月ころまでに入手したら、鉢に播き、3mmほど覆土しておく。タネは1〜2ミリほどのおがくずのような淡黄色の薄片状だが、発芽率はあまり良くない。実際に英国からタネを購入して1月20日に播いたところ、悲願過ぎ頃から、数粒発芽した。定植には腐植質の多い土を多く入れてやり、日当たりと排水の良い土地にする。
利用法
B生育が早いので、薪炭材に利用される。材が柔らかいので、木工細工などにも利用されている。
C庭園樹や街路需要に。または之黄色い種は盆栽などにも利用される。
キク科メランポディウム属
Melampodium paludosum (Compositae)
ここ2〜3年花壇用の草花として鳴り物入りで売り出されていたが、98年
にはすでに大手の種苗会社のタネのカタログからは消えてしまったスーパー的(
スーッと現れてパーッと消える)不思議な品種。英国のSuttonのカタログには掲
載されている。草丈20cmくらい。茎は堅く黒みを帯びていて、下の方からよく分
枝する。葉はスペード形でざらざらしている。7月から霜が降りるまで花径3cm
位の舌状花・管状花とも黄色の頭状花を咲かせる。花付きはまばらだが、次から
次へと咲き、日本特有の夏の高温多湿に強く、丈夫な性質で、土地に合っていれ
ばこぼれ種で来年も生えてくるほどである。属名は「黒い茎」、種名は「沼地の
」の意味。
栽培
タネは比較的高価なので、浅鉢に播き、2mmほど覆土して発芽させる。発芽
温度が高いので、4月下旬から5月に播くのがよい。一度ポットにとってから花
壇に30cm間隔で定植する。暑さや乾燥に強い丈夫な草花だが、日照りが続くとき
には十分に灌水してやる。真夏の乾燥期には葉ダニがつきやすい。
利用法
花の少なくなる真夏の花壇植えやプランターに最適な品種。家庭の仏壇用な
どに切り花にもできるが、水揚げはあまりよくない。
メリアントゥス科メリアントゥス属
Melianthus sp. (melianthaceae)
英名 honey flower
日本ではこの科の植物は、ほとんど知られていないが、熱帯から南アフリカにかけて3属17種が分布しており、この属の植物は英語で「蜂蜜の花」と言われ、観賞用の植物として温室または路地上で栽培されている。樹高1b前後の、常緑の称灌木で、葉は互生し、羽状複葉で、照葉にも深い鋸歯があり、また葉が灰色の獣毛に覆われているため、花のない時期にも観葉植物として愉しむことができる。また茎や葉をつぶすと独特の香りがある。花はふつうな津に咲き、茎の先に層状花序をなして数輪先、花は赤間田は黄色だが、くすんだ黄土色やレンガ色のものもある。タネは大粒で光沢がある。属名は英名と同じで「蜂蜜の花」の意味。現在タネが販売されているのは次の2種である。
種
コモスス Melianthus comosus 南アフリカ原産の寒さに弱い常緑樹で、樹高は90〜150cmになる。幹や枝は白っぽく、枝先はたれる。葉は9枚か11枚の小葉からなる羽状複葉で、小葉には深い鋸歯があり、シダの葉のようである。夏の間数輪からなる赤い5弁花の層状花序をつける。種名は「一般的な」
マジョール Melianthus major 南アフリカ及びインドに分布している樹高2m以上になる常緑樹で、こちらは寒さに比較的強く、強い霜の降りないところなら、路地でも越冬する。枝は上よりも横に伸びて広がる。葉は9枚または11枚の羽状複葉で、前種よりやや大きい。花は夏に咲き、花穂は長さ30cm以上にもなる。それぞれの花は花径7cmほどあり、くすんだ赤または赤褐色。種名は「大きな」
栽培
マジョールは南関東当たりまでの暖かい地方なら路地で越冬するが、コモススは冬は防寒が必要である。水はけの良いよく肥えた赤土を好む。タネは春5月頃に鉢にまき、5mmほど覆土する。路地に植えるときは株が広がるので、株間は1bくらい必要である。初夏に伸びてきた芽を挿し木したり、株分けで増やすこともできる。
利用法
C路地または温室に植え、観賞用に愉しむ。花も美しいが、シダのようなバランスの取れた葉がいかにも涼しげで美しい。
ムクロジ科モクゲンジ属
Koelreuteria paniculata (SpinSpindaceae)
漢字名 木ミ子
同属植物は、東アジアに4種分布している。寒さに強い落葉高木で、二本ではモクゲンジの他に、中国原産のオオモクゲンジ(K.
integrifoliola)が、栽植されているが、タネが入手できるのはモクゲンジだけなので、以下はそれについて解説する。北陸以西の、主に本州の日本海側と、朝鮮半島、中国に分布していて、樹高4〜12mくらいになり、幹は直立する。葉は羽状複葉だが、小葉に二重の鋸歯があるので、二階羽状複葉のように見える。葉はやや厚く光沢があり、秋には鮮やかな黄色になる。花は秋口に咲き、4mmくらいの鮮やかな黄色の花が、大きな円錐花序になって咲き、種名も「円錐花序」の意味である。属名はドイツ・カールスルーエの自然史の教授だったヨゼフ・ケルロイター(Joseph
Kölreuter 1733 - 1806)にちなんだもの。
栽培
木本としては、種から栽培しやすいものの一つである。種は寒い内に入手して、浅鉢にまくか地面に直接蒔き、1cm暗い覆土しておくと、5月頃に発芽してくる。大きくなったら仮植えし、範囲千景か日向の適当な場所に抵触する。関東以西であれば、かなり雪が深いところでも栽培できる。
利用法
C二本ではこの木が主に寺院に植えられ、また、度胸用の数珠に使われるため、縁起の悪い木として、屋敷内に植えるのを嫌われている。しかし花の色が鮮やかで、また、秋には葉が黄葉して美しく、大きな面積の庭園であれば、栽培が容易なこともあり、おすすめの植物である。
マツ科モミ属
Abies sp. (Pinaceae)
英名 fir
ユーラシア・北米・北アフリカなど、北半球の温帯から寒い地方にかけて、50種あまりが分布しており、針葉樹ではマツ属に並ぶ大きな属である。比較的狭い範囲に分布する地域特産種が多く、日本にもモミ、シラビソ、オオシラビソ、ウラジロモミなど数種の自生種があるが、いずれも特産種で、他の国にはない。樹高30〜50b、幹の直径は根本で1〜2bだが、樹高90b、幹の直径が5bにもなるものもある。常緑高木で、樹形は自然に円錐形または卵形になり美しい。樹皮は黒みを帯びていて、鱗状にはがれやすい。葉は枝に密に互生し、長さ2〜4cmくらい、若い木では葉先が二つに裂けている。花は5月頃に咲き、雌雄異株。秋に松かさ状の実をつける。日本でも古くから、建築用材、器具材、また紙の原料として広く利用されている。美しい樹形は庭園用に最適と思われるが、特産種でも、環境に対する適応性が比較的弱く、とくに高温・多湿・乾燥に弱いため、東北や中部山岳などをのぞいて利用されていなかった。しかし近年欧米の改良種が導入され、盆栽や庭木などへの利用もでてきている。もみの木ですぐ連想するのはクリスマス・ツリーだが、それぞれの国で樹形や葉の形の似た樹種が使われ、もみ属のほかにトウヒ属(Picea),ネズ属(Juniperus),
マツ属(Pinus)などの植物も使われている。属名は“上る”という意味からで、ヨーロッパではもっとも背の高い木であることによる。ここには英国などで種が売られているものを取り上げるが、日本の暖地では栽培しにくいものが多いと思われる。
種
バルサムモミ Abies balsamea 英名 Balsam Fir 北米大陸の温帯から寒帯まで、一部は北極圏まで分布域がある樹高8〜20bの常緑高木。葉は濃緑色で、植物全体に樹脂状の強いバルサム香がある。比較的丈夫な植物で、観賞用にもよく栽培されている。種名はバルサム香のあるという意味。英語でbalm
of Gileadと書いてある本があるが、これは香りが似ているカンラン科のギリアドバルサムと混同したもの。
コロラドモミ Abies concolor 英名 Colorado white fir
コロラド州南部からニュー・メキシコ州にかけてのロッキー山脈中に分布する樹高30〜50bに達する大喬木。枝は黄緑色。葉は濃緑色で、上外方にねじれている。
グランディス Abies grandis 英名 Giant fir
北米大陸西部に分布する、大きなものでは樹高100b近く、幹の直径が5bに及ぶ巨大な常緑樹。寒さや暑さに比較的強い丈夫な樹種で、植林用にも多く用いられている。枝はまっすぐに伸び、黄緑色。葉は枝に二列につき、長さ4〜5cmくらいで光沢があり、濃緑色である。枝や葉をつぶすと、柑橘類のような強い香りがある。種名は「巨大な」
ウラジロモミ Abies homolepis 英名 Nikko fir
日本の福島県から紀伊半島にかけての山岳地帯に分布し、植林され、建築材、パルプ材などとしても重要な樹種である。樹高20〜40b、幹の直径は太いもので2bくらいになる。葉は青みを帯びた濃緑色で長さ2〜3cmくらい。樹形が自然に丸みを帯びた円錐形になり、都市環境にも強いため、欧米で公園樹などに利用されている。。
チョウセンモミ Abies koreana 英名 Korean fir
北韓の山岳地帯に分布する樹高15bくらいの常緑樹。葉は小さく、柔らかで、葉の裏が白い。生育は遅いが、鉢植えの小さな苗でも、花が咲き、青紫の松かさ上の実がなる。
ラシオカルパ Abies lasiocarpa カナダからアラスカにかけて分布する樹高15〜30bの常緑樹。寒さには可成り強いが、暑い地方では栽培しにくい。細い円錐状の樹形になり、老木では樹皮が白っぽい。枝は先がやや垂れ下がり、歯は小さく灰色を帯びている。葉や枝には樹脂状のにおいが強い。種名は「果実に毛が生えている」。
マグニフィカ Abies magnifica 英名
Californian red fir
アメリカ合衆国カリフォルニア州のシェラ・ネバダ山脈に分布する樹高60b以上になる大喬木。枝・葉が密生し、美しい楕円形の樹形になる。葉は灰色実を帯びているが、青みを帯びているものもある。種名は「偉大な」の意味。植林用や大きな公園用にも利用されている。
ピンドロウ Abies pindrow 英名 West Himalayan fir
ヒマラヤ三部の西部にだけ分布している樹高60bになる大喬木。樹形は円柱形になり、葉は濃緑色でやや不揃いである。比較的珍しい種。
ピンサポ Abies pinsapo 英名 Spanish fir
スペイン南部の、石灰質の山岳地帯に分布している樹高30bくらいの常緑樹。幹は褐色だが、葉は青みを帯びている。
プロケラ Abies procera 英名 noble fir
アメリカ合衆国の西海岸、ワシントンからカリフォルニアの山岳地帯に自制する樹高70b以上になる大喬木。
栽培
種によって多少違いはあるが、一般に寒さにはかなり強く、逆に暑さには弱い。関東以西の暖地では育てにくい。タネは一月の家に入手し、、一晩水につけた後、八などに巻いて土を甲良左内程度に湿らせておき、屋外においておけば彼岸頃に発芽する。5月頃に一度仮植えし、秋か翌春に定植する。水はけと日当たりがよく、夏にあまり乾燥しない涼しいところを好む。
利用法
B木材は建築用、パルプ材などに重要である。また樹脂をとるために利用される主もある。若いキハクリスマス・ツリーとしてよく利用されており、家庭では鉢植えにして、クリスマスの期間だけ室内に入れて飾りを付ける利用法もとられている。
C欧米の改良種が、庭木や鉢植え用などに利用されている。アメリカでは、盆栽用に最適種と書いてあるが、日本ではまだあまり利用されていない。