キャプテン
月刊コミック特盛

プレイボール総集編 強豪への道編③

― おせおせ墨高 ―


月刊コミック特盛2006年 1月号

発行日:2006年 1月 1日
出版社:ホーム社

作品タイトル コミックス 愛蔵版 文庫版
第124話 問題児(?)井口の巻 JC第21巻 愛蔵版第11巻 文庫版第11巻
第125話 特訓はじまる!の巻 JC第22巻
第126話 よゆうある谷原高の巻
第127話 おせおせ墨高の巻
第128話 墨高野球部再出発の巻


13話終了&新シリーズ放送決定記念!プロデューサー対談!!

阿部祐督(IMAGICA)さん×山口秀憲(エイケン)さん



―まずは『プレイボール』TVアニメ化のいきさつについてお聞かせください。
阿部  きっかけとしては『キャプテン』DVDのBOXセットを改めて発売したところ、予想以上の反響があったことですね。 『スポ根アニメ』というジャンルが珍しくなっている中で、これほどの反響があるというのはやはり、ちばあきお作品の人気は根強いと思いまして。それで『プレイボール』をアニメ化しましょうという話をエイケンさんにしてみたんです。
山口  アニメ化の話がきた時には『待ってました!』という感じでしたね。「プレイボールをやりたい」という気持ちは、スタッフ内では前々からあったんです。出崎哲総監督に声をかけたら、そちらも待ってましたと。その後はとんとん拍子に話が進んでいきました。
阿部  スタッフ陣もなるべく当時のままでとすんなり決まりましたが、声優陣をどうするかは当初いろいろと話し合いましたね。『キャプテン』の時には、あえて同年代の子役を使っていたんですが、今回はプロの声優、それもなるべくフレッシュな人を使うことになりました。
―アニメ化にあたり、苦労したところは?
山口  3アウトでイニングが変わるという大前提が野球にはあるので、この場面にこのキャラがいないと話が成り立たないっていう所が出てくると、そのキャラにちゃんと打順がくるように調整しなけゃいけなかったり。
阿部  イニングもそうですし、背番号やスコアボードの点数など、野球ならではという数字のミスが出ないよう注意をしました。
山口  それで毎試合イニング表を作ってチェックしていましたね。野球アニメなんで、そういう部分はシッカリしなきゃという思いはありました。
―原作漫画とは違う、アニメならではのシーンは?
山口  最初のサッカー編。城東高校の松下の扱い。そして最後のドリームゲームと、大きくいって3つです。
阿部  怖がって2、3球で降板しちゃうというっていう、松下の原作での扱いも好きなんですけど(笑)。
山口  せっかく出てきたのに…っていう思いがあって、かなりの脚色を加えました。僕は原作ファンだったので、当初大きく変えることには反対だったのですが。
阿部  僕は逆に原作を一番に置かないで、アニメ作品として面白くということを重視していました。
山口  両方の意見があって良かったと思います。どちらか一方でも片寄ったものになってしまいますから。
阿部  原作のファンの方々には「なんで変えたんだ」という意見もあると思うんです。しかしアニメの場合は初めての人が見ても、ある程度分からないといけないので、ドラマ性が必要になってくるんです。それは2ndでも同じ方針でいこうと思っています。
山口  アニメの限られた話数で、原作を忠実に再現するのは難しいのですからね。アニメなりのテンポの良さを見てもらいたいです。
阿部  それと『プレイボール』という作品を広く知ってもらうためには、前回でいう梨田昌孝さんのようなゲストも必要だと思います。
―『プレイボール2nd』の見どころを教えてください。
山口  やはり谷口の右手の指が治る過程ですね。アニメ『キャプテン』の時に一度医者に見せてダメだと言われているので、原作のようにあっさり治すわけにはいかないんです。予定では最初の2話分でじっくり描こうかと。
阿部  治らないと思っていた指が治るというのは、前回で野球をすることを決意したぐらいのドラマがありますからね。相木が谷口をひっぱたく場面くらいの、名シーンになると期待していてください。
―『プレイボール2nd』のテーマはなんでしょうか?
山口  前回のテーマ「谷口が墨高を変える」に対して、2ndでは「キャプテン谷口がナインをどうまとめるか」になると思います。根底では「がんばれ谷口」という思いはつながっています。
阿部  倉橋や半田、それから丸井も出てくるので、谷口ひとりにスポットが当たるという感じではなくなりますよね。
山口  墨高のチーム全体の面白さが出てくると思います。チームのまとめ役としての谷口。そういう意味では『キャプテン』の時の立ち位置に近くなると思います。
阿部  倉橋が入ることによって作戦もより緻密になるので、野球そのものの面白さも増えてきますね。相手の裏を読む心理戦や、効果的なバント作戦とか。倉橋が墨高を引っかき回すので、盛り上がると思います。
―アニメ版『プレイボール』を通して伝えたいことは?
阿部  まずは「スポーツっていいよね」っていうことは伝えたいですね。最近のアニメはエンターテイメントに特化していて、昔のアニメのような視聴者に影響を与えるものは少ない。チームメイトとの友情だったり、あきらめない根性だったり。そういうことを感じてもらい、何かを始めるきっかけにしてもらいたいです。
山口  それと集団の面白さっていうこともありますよね。だらけたチームを変えるっていうことは、かなり大変な作業だと思うんです。例えば職場がだらけているからって、ひとりでやる気を出しても空回りするかもしれないし。2ndでは、上司になって引っ張る側になるっていう、サラリーマン的な見方も面白いかなと思います。
―DVDの見どころはどこでしょうか?
山口  初回特典のパーフェクトブックがかなり充実しているので、ぜひ見てもらいたいですね。
阿部  本編の作業を止めてまで作り込みましたからね(笑)。中身は濃いですよ〜。
山口  DVDでは新たな発見がたくさんあると思います。もうひとつの初回特典のスタッフ裏話コメンタリーでは、私たち二人がこんな感じでしゃべっていますので、よければ聴いてやってください(笑)。
この続きはオーディオコメンタリーで!!



阿部祐督(あべゆうすけ)プロフィール
株式会社IMAGICA TVアニメ、映画のプロデューサーとして様々な作品を手がける。昨年発売された『キャプテン』DVD-BOXのパッケージプロデューサーでもある。



山口秀憲(やまぐちひでのり)プロフィール
株式会社エイケン 『サザエさん』の制作進行を経て『コボちゃん』等のTVシリーズ制作担当。『サザエさんJAバンク・コカコーラCF』を担当。今作品で初のアニメーションプロデューサー。


 あぁ〜。とうとう終わってしまった〜。プレイボールの後は「チャンプ」にして欲しかったなぁ〜。 でも「特盛」ありがとう!ちばあきお作品復活させてくれてうれしかったよ〜。 (Oz)
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