2006.11.22.更新
■ 恋人商法 株式会社ポリバランスと代表取締役奥幸三に完全勝訴
(1)  静岡県内の当時19歳の女性が留守中、自宅に架かってきた若い男の電話を母親が娘の中学の同級生と誤解して、娘に電話を架けるように言うので架けたところ「架け直してくれてすごく嬉しいよ!」とその男が応えたことをきっかけに、電話やメールの交際が始まり、静岡駅で待ち合わせてデートすることになった。
(2)  ファミレスに移動し、雑談に興じた後、その男は「自分は会社に助けられた。だから俺も会社を助けたい」と発言し、女性に「彼氏はいるの?」と問われ、いないと返答すると「良い子なのに・・・」とさも気があるように呟いた。女性はすっかり恋人のように思った。そして、男は次には男の先輩を呼び、その先輩と二人でダイヤの勧誘を始め出し、「俺も持ってるんだ。お揃いで付けよう」と言われ、その男は付けていたネックレスを外して、女性の首に付けてくれた。女性はすっかり高揚し、断わるどころではなかった。商品価格80万円超、クレジット支払総額100万円超のクレジット契約書にサインさせられた。
(3)  1ヵ月後に、商品と鑑定書は届いたが、その後は男からの電話もメールも来なくなった。
(4)  翌年、友達との会話の中で、デート商法の被害に遭ったことを友達から指摘され、消費生活センターを経て私が委任を受けた。
(5)  株式会社ポリバランス(東京都中央区日本橋兜町11番13号)に通知書を出したり、電話を架けても何の回答もなかった。
(6)  そこで2005年12月6日付で同社と代表取締役の奥幸三を被告として島田簡易裁判所に既払い金、慰藉料10万円、弁護士費用5万円の合計金の損害賠償の提訴をした。
 始めのうちは、大阪の弁護士が就いて争ったが、同弁護士も途中で辞任し、原告の証拠調べを経て結審となり、2006年10月31日、同裁判所は全額を認める完全勝訴判決を言い渡し、被告から控訴がなく確定した。
 信販会社の残債務は100万円超あるが、本判決により抗弁権の接続ができ、支払義務は確実に消滅します。
2  本件は慰藉料を10万円認めるという完全勝訴判決でした。しかし、消費者被害(詐欺的商法被害)で慰藉料を認める裁判官は未だ少数派です。慰藉料認容派が多数派を占める時が早く来るよう、これからも挑戦を続けます。
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